中古住宅のリノベーションと住宅ローンで借金5000万円。もう一度人生をやり直すために決意した個人再生

秋葉さん(43歳 会社員 男性 埼玉県)からいただいた債務整理体験談です。

住宅購入資金を節約するために中古の物件を購入した秋葉さん。

しかし、老朽化が進んでいたため大規模なリノベーションをすることになります。

その結果、借り入れをしたお金の総額は5000万円になってしまい、生活を圧迫することになってしまいました。

月々の返済が間に合わなくなった秋葉さんは債務整理する決意を固めます。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:秋葉さん(仮名)
性別:男性(43歳)
職業:会社員
地域:埼玉県
債務整理方法:個人再生
借金の原因:住宅ローン・リフォームローン
債務整理時の借金総額:5000万円


自宅のリノベーションにお金をかけすぎて債務整理に

私は7年前に、埼玉県の南部の地域に中古の一戸建て住宅を購入しました。

比較的、交通量の多い道路に面した築30年の2階建ての一戸建て住宅を3000万円で購入しました。

同じ敷地面積の新築の一戸建てをこの地域で購入していたら4500万円はかかったと思いますので、割安な買い物だと思いました。

安く購入したはずが返って高くつくことに…

しかし、この家の建物は歩道に面しており、庭がついていない住宅でしたので、車を駐車するスペースがないのが難点でした。

また、建物の内部が老朽化しており、とくにキッチンや洗面所、浴室といった水回りには改善が必要でした。

そこで、妻とも相談した結果、入居する前に大規模なリノベーション工事を実施することにしたのです

工事の内容は、1階の半分をつぶして駐車スペースにすることと、それに伴いキッチンやトイレ、浴室の場所を移動させるという大規模なものでした。

この結果、2010年の時点で住信SBIネット銀行から住宅ローンを2500万円、リフォームローンを1500万円借りることになったのです。

住宅ローンの金利は固定金利で2.5%、リフォームローンの金利は6.0%でした。

重くのしかかる毎月のローン返済

私が誤算だと思ったのは、割安だと感じて中古住宅を購入したのですが、大掛かりなリノベーション工事をやってしまった結果、合計金額では新築の一戸建て住宅の販売金額とほぼ同水準の出費となってしまったことでした。

おまけに、住宅ローンの返済期間は35年間ですが、リフォームローンの返済期間がわずか10年間であることも誤算でしたし、リフォームローンの金利が意外と高金利だったことも誤算でした。

そのため、毎月のローン返済額は、住宅ローンが9万円、リフォームローンは16万6000円となってしまったのです。

明らかな大失敗でした。

毎月25万6000円もローンの返済をし続けることは至難の業です。

それでも当初は、リノベーション工事をやった結果、居住空間がかなり快適に仕上がったこともあり、妻にパートに出てもらうことにして、歯を食いしばってローンの返済を開始しました。

妻がパートで稼いでくる毎月の収入を全額ローン返済に使って、さらに私の手取り収入の35万円のうちから16万円をローン返済にまわしていました。

住宅ローンとリフォームローンで借金5000万円

子供の受験費用で資金繰りが困難な状況に

しかし、このような生活を何年も続けられるわけがありません。

息子が中学生になってからは高校受験を控えて、塾へ通わせる必要も出てきて、資金繰りがかなり厳しくなってきました

そこで、銀行のカードローンか、消費者金融のキャッシングを利用しなければ、住宅ローンやリフォームローンについては目先の返済ができない状況に追い込まれてしまったのです。

実際、プロミスからは約80万円借りてしまいました。

中古物件を購入したことの後悔

家を買って住み始めてからは、まったく家族で旅行に行けませんでしたし、私のスーツも擦り切れるほどの状態になってから安いスーツを新調するような日々を送っていました。

ひどいときは、どうせ同僚にはわからないからと判断し、穴の開いた靴下を職場に履いていったこともあります。

ただ、そのような日々を過ごしていると、心身ともに徒労感が色濃くなってきます

ある日、妻と向き合ってお茶を飲んでいたときに「何のために、この家を買ったんだろうね」という言葉が出てきました。

そして「こんなはずじゃなかった」と妻が言い、涙をこぼしはじめたのです。

そのとき私は、もう限界だと悟ったのです。

家を買ってから、わずか2年後のことでした。

家を買うときに、返済プロセスの資金繰りについて細かい計算をしなかったことが仇となったのです。

弁護士事務所に債務整理の相談

そして、債務整理をすることを決断し、妻にも話して、まずは弁護士に相談することにしました

インターネットで債務整理について調べると、泉総合法律事務所が表示されました。

とりあえず、こちらにうかがって30分5000円の有料相談に応じてもらうことにしました。

法律事務所には初めて入りましたが、かなり静かで重厚感のある雰囲気が漂っていましたので、緊張しました。

そして、事務員の女性の方も表情を変えずにお茶を持ってこられたので、余計に緊張しました。

それから弁護士の先生が現れて、挨拶を交わしてから、相談に乗っていただきました。

法律事務所で個人再生の申し立て

私は借金の内訳と、これまでの借金返済の経緯や、私と妻の収入の合計額などを説明し、もはや資金繰りが間に合わない現実について苦境を訴えました。

すると、弁護士の先生は、借金残高も5000万円以内のため、自己破産をする必要はなくて、個人再生が可能だと思うとおっしゃっていただけました。

そこで、泉総合法律事務所に委任状を提出し、個人再生の申し立てを依頼したのです。

裁判所に何度か出向きましたが、はじめは緊張します

しかし、ここが勝負どころだと思って神経勝負だと思って気後れせずに陳述をしました。

おかげさまで、約3ヶ月後には、個人再生が認可され、私の借金総額は約5000万円から約500万円に減額してもらうことができました。

そして、毎月の返済額を約10万円にしていただき、約5年間で完済する返済計画を認めていただけたのです。

借金の相談は債務整理が得意な法律事務所に

この結果、巨額の借金からは解放されて気が楽になり、人生を再出発させることができると思えるようになりました。

ちなみに、プロミスから借りていた80万円の借金については、個人再生の申し立てをする前に、全額返済しておきました。

消費者金融からの借金については金額も小さいから、貯金をはたいて完済しておいた方が良いとアドバイスを受けたのです。

債務整理を考えられている方へのアドバイスとしては、弁護士の方にも得意分野があると思います。

ですから、刑事裁判を専門にしている法律事務所に相談するよりは、やはり債務整理を多く手掛けている法律事務所に相談されることをお勧めします

秋葉さん(43歳 会社員 男性 埼玉県)


秋葉さんの借金内訳と債務整理後の状況

秋葉さんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:5000万円
消費者金融:
住信SBIネット銀行:5000万円
借金開始から債務整理着手までの期間:約2年

債務整理後の状況

残債務:500万円
返済計画:(期間)5年(返済)月10万5千円
債務整理に踏み切った理由:
借金返済について妻と話をしているとき、妻が何のために家を買ったのかと愚痴をこぼして、泣き始めてしまったため
債務整理をした時期:2012年2月頃

まとめ

中古の一戸建て住宅を購入した秋葉さん。

新築の住宅よりも格安で一軒家を手に入れることが出来たと喜びますが、築30年の中古物件だったため老朽化が進んでおり、大規模なリノベーションをすることになります。

その結果、新築住宅を購入するよりもローン金額が多くなってしまいます。

毎月25万6000円のローンを返済する生活を続けていましたが、子供の受験が近くなり、更に出費が増えることが原因で返済に限界を感じた秋葉さんは、法律事務所に相談へ行き債務整理をすることを決めました。

弁護士の先生と相談した結果、個人再生での債務整理を行うことになった秋葉さん。

緊張の中裁判所に通った結果、無事に個人再生が認められて借金の総額を大きく減らすことに成功します。

個人再生が裁判所に認められて本当に良かったですね。

安く買ったつもりが結局は高くついてしまう「安物買いの銭失い」となってしまった秋葉さん。

ご本人も奥様もとても辛い中ローンの返済を頑張ってこられたことがよくわかりました。

これからさき、住宅レベルの大きな買い物をすることは無いかとは思いますが、大きな買い物をする際には事前にしっかりと下調べを行った上で買い物をするよう心がけて欲しいと思います。