震災で退職をし気が付けば借金が250万円。自己破産して手に入れた穏やかな生活
サヘルさん(51歳 会社員 男性 東京都)からいただいた任意整理体験談です。
当時仙台で働いていたサヘルさんはある日、東日本大震災に遭ってしまいます。
震災後の会社の退職、東京都への移住、そして失敗し再び仙台へ戻る為の生活費。
気が付けば生活費の為にした借金が膨れ上がってしまっていました。
雪だるま式に増えた借金に対して頭を抱えるサヘルさん。
そんなサヘルさんはある日東京都が行っているイベントで弁護士の先生に出会います。
現状を伝え、その苦しみや辛さについて正直に語ったサヘルさん。
弁護士との相談で、サヘルさんは自己破産を行う事を決意します。
自己破産の結果何が起きたか、そのメリットやデメリットについても赤裸々に語ってくれました。
みんなの債務整理体験談メモ
お名前:サヘルさん(仮名)
性別:男性(51歳)
職業:会社員
地域:東京都
債務整理方法:自己破産
借金の原因:生活関連費
債務整理時の借金総額:約250万円

震災にともなって生活が色々と変化してしまいました
東日本大震災当時、仙台に住んでいた私は、会社の業績悪化に伴う希望退職に立候補し退職しました。
希望退職でもらった退職金(給与3か月分)と失業手当もあり、また、次の会社はすぐに決まるだろうとの安易な気持ちからのんびりと就職活動をしていましたが、今考えると、被災したエリアで簡単に次の仕事が見つかるはずもなく、旅行などもしていたためお金はすぐに底をついてしまいました。
その時決まったのが首都圏での仕事。
引っ越し費用や当面の生活費用のためクレジット会社から100万円の借金。
さらに就職した首都圏の会社がなかなかのブラック企業だったため、さらに転職し今度は仙台に戻ることになり、その引っ越し費用や当面の生活費用のために借金、その会社が大幅売り上げダウンにより、またもや首都圏に転職することになり、…と、引っ越し費用と引っ越し直後の当面の生活費用で借金は雪だるま式に増え、250万円ほどになってしまいました。
都内のイベントで弁護士の先生に相談しました
月々の返済が生活費を圧迫し、困っていた時、当時住んでいた東京都足立区の広報で、債務相談の催しがあり、弁護士の先生もいるとの内容を見て連絡し、催しに参加しました。
その時個人相談に応じてくれた弁護士の先生に状況をお話しし、債務整理を依頼する運びとなりました。
後日その弁護士の先生の事務所に行き、借金の状況を詳しく話し、カードを渡し、債務整理を依頼しました。
その後は弁護士の先生にお任せで、私自身特に何かをする必要もなく、借金返済も一時的にしなくて済むようになったため、生活費に困ることもなく暮らし、無事債務整理が終了しました。
債務整理前に比べて楽にはなったものの、債務整理後は月4万円ほどの返済が残りました。
そのまま働いている分には借金返済は困難ではなかったのですが、働いている会社で経営者といざこざを起こし、会社を退職する羽目になってしまい、失業手当で借金返済をするには心許なかったため、債務整理をお願いした弁護士の先生に再度依頼し、自己破産の手続きをとってもらうことになりました。
特に財産とみなされるようなものを持っていなかったため差し押さえられるものもなく(自家用車を持っていましたが20年近く前の型だったため、財産と判断されませんでした)、借金をした理由、今後どうしていきたいか等を弁護士の先生に書面で提出し、弁護士の先生が文書を作成して裁判所に送り、手続きをお願いしてから6か月ちょっとで自己破産が成立しました。
自己破産手続きをお願いした際の費用(14万円)は法テラスに申請して肩代わりしてもらい、今も月々5000円ずつ返済しています。
現在働いている会社は薄給ですが、借金がないため普通に生活する分にはあまり困りません(ただ、昨今のインフレには、貯金が思うようにできず少し困っていますが)。
デメリットについて正直に語ります
ただ、クレジットカードが作れずデビットカードを作り使用しているのですが、先日、電化製品(冷凍庫)のレンタルをしようと思いサイトの手続きをとっていたのですが、クレジットカードは使えてもデビットカードは使用不可ということでレンタルできなかったのは残念なところです。
それ以外に関しては、自己破産したことは官報に掲載されていたり、その情報を金で買った人がサイトに実名と現住所の一覧を掲載したりしているとのことです(その一覧はお金を払わないと手に入らないとのこと)が、今のところ知り合いにばれたということもなく(両親も気づいていません)、困る事態にはなっていません。
ですので、精神的に不安定になることもなく、借金もないため経済的に不安定になることもなく、穏やかに生活しています。
これからは不測の事態に対し借金で対応するのではなく、コツコツと貯金をし、自らのお金で対応できるようにしていきたいと考えています。
サヘルさんの借金内訳と債務整理後の状況
サヘルさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。
借金内訳
借金総額:約250万円
消費者金融:
アコム:100万円
アイフル:50万円
その他:
三菱UFJニコス:100万円
借金開始から債務整理着手までの期間:1年ほど
債務整理後の状況
残債務:自己破産のため0円
返済計画:2012年~2020年(約8年間)
債務整理に踏み切った理由:
仕事を辞めざるを得なくなり、返済が厳しくなった。
債務整理をした時期:2021年6月に弁護士の先生に依頼し、2022年1月に裁判所から免責された。
生活費の為に自己破産し、その結果得た穏やかな生活
震災に遭い、その後の生活が一変したというサヘルさん。
引っ越しや生活費の為どうしても借金せざる負えず、また生活の変化に伴って心身ともに健康な状態とは言えなくなってしまいます。
雪だるま式に膨れ上がった借金、その恐ろしさに気が付いた時には手遅れとなってしまいました。
そんなサヘルさんがイベント会場で弁護士の方に出会えたのは幸運でしたね。
弁護士の方に素直に、すべてを相談する事が出来たためその後の手続きがスムーズに行えた事が大きいです。
自己破産という結果にはなりましたが、心身や経済的に不安定になることもなく、穏やかな生活を取り戻す事が出来た事は本当に何よりです。
今回の事例のように、県や国の方で実施している、弁護士の無料相談イベントは数多く存在します。
これらのイベントでは、弁護士さんに対して借金や暮らしの事で、気軽に相談する事が可能です。
そしてそういった相談によってサヘルさんのように救われたという方も多く存在します。
もしも貴方が借金等で悩んでいるのなら、独りで悩まずまずは気軽に法律のプロに相談してみましょう。
もし困っている方がいれば、これらのイベントに参加してみる事を強くおススメ致します。
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