給料のほとんどをギャンブルに注ぎ込み借金400万円。ギャンブル依存症だった私の自己破産体験談

2019年4月16日

けんさん(33歳 会社員 男性 北海道)からいただいた自己破産体験談です。

学生時代から、アルバイト代のほとんどをギャンブルつぎ込んだけんさん。

社会人になってもギャンブル漬けの日々・・・

給料だけでは足りず、お金の使い方もエスカレートし消費者金融に手を出してしまいす。

返済してはまた借りてを繰り返していくうちに自転車操業状態に・・

最終的な借金は400万円ほどになってしまいました。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:けんさん(仮名)
性別:男性(33歳)
職業:会社員
地域:北海道
債務整理方法:自己破産
借金の原因:ギャンブル
債務整理時の借金総額:270万円


10年以上借金の返済を続け考え抜いた末の自己破産という選択

今から10年以上前になりますが、大学に在学時にギャンブル(パチンコ・パチスロ)にはまってしまい、アルバイトの給料などをほとんど費やしておりました。

社会人になっても止められず、さらにお金の使い方もエスカレートしてしまい、給料だけでは飽き足らず消費者金融から借り入れをするようになりました。

初めて作ったカードはアコムで限度額が50万ほどあったと記憶しております。

最初は少しくらいならという気持ちで借り入れをしておりましたが、当然勝てるはずもなく負けを取り戻そうとし次々借り入れをしてしまいました。

限度額の50万円は2ヶ月ほどですべて使ってしまいました。

やってしまった後はなんて馬鹿なことをしたのだと反省はするものの、会社のストレスや他に趣味もなく結局ギャンブルを止めることはできませんでした。

今度は返済もしなくてはならず、初めのころは遅れることなく返済をしておりましたが、ギャンブルも継続してやっていたため、給料をすぐに使ってしまった時は返済ができなくなり、さらに返済をするために他の消費者金融から借り入れをしてしまいました。

それからは借り入れをしてはすぐに使い、また他の消費者金融から借り入れとまさに自転車操業状態になっておりました。

借金苦・成り立つはずのない生活

アイフル、プロミス、レイクなど大手の消費者金融はほとんど借り入れをし、銀行系のカードローンやクレカなども数社借り入れをし、一番多い時期で400万弱の借り入れ総額がありました。

当時は総量規制法施行前であった為、比較的審査も柔軟でしたので年収は300万程度でしたが、年収以上の借り入れをしておりました。

総量規制法が施行されてからは、どこも借り入れをすることができず、その当時持っていたカードからも借り入れがほとんどできなくなってしまい、ただ返済を続けていく日が続いておりました。

給料の7~8割は毎月の返済になっていた為、生活というものはほとんど成り立ちませんでした。

また生活も破綻していたため、やけくそに近い状態で一か八かでギャンブルも引き続きやっており、負けた日には一切の返済もできなくなり督促の手紙や電話が絶えず来て、何とかしようにもどうすることもできずにいました。

何度も他から借り入れをしようとしましたが、計10社以上断られ、親族に頼める人もいなく、いよいよ夜逃げをするか自己破産をするかという状況に追い込まれてしまいました。

一時夜逃げ同然で2ヶ月ほど逃げ回っていましたが、家族に見つかり事情を説明し、人生を立て直すべく自己破産を決意しました。

給料の殆どをギャンブルに使ってしまい借金400万円

借金と向き合う決意を固めて法律事務所に債務整理の相談

そこで、法テラスに連絡し弁護士を紹介してもらいました。

個人で運営している弁護士事務所でした。

初回面談をし、状況からも自己破産しか方法はないと言われました。

ただ、ギャンブルを今後やらないようにという条件で、止められるという状況を作ってからじゃないと申し立てはできないと言われ、ギャンブル依存症の治療をするために病院に通い、カウンセリングを受けることを条件に受任をしてくれました。

その後、半年間通院を続けギャンブルを半年以上断ち、治療を頑張っているということで裁判所に申し立てをしてくれました。

申し立て手前からも債権者に弁護士が受任通知を出してくれたので、治療中も督促などは一切来ることはなく生活を送ることができました。

自己破産申立てから自己破産が成立するまでの流れ

申し立て後はまず一度裁判所から呼ばれ、弁護士同席の元顔合わせを行いました。

ギャンブルによる自己破産であった為、当然のように管財人がつきました。

一回目の顔合わせは10分程度で終わりました。

自分が弁護士に借金をした経緯などを書き起こした申立書について、何点か確認する程度ですぐに終わりました。

またそのときに、債権者集会の日程を決め約3ヵ月後に行うことになりました。

それまでは1度管財人の事務所にて細かい部分について聞かれましたが、それ以外は呼ばれることもなくそのまま債権者集会の日になりました。

債権者集会では債権者が来ることはなく、これも10分程度で終わりました。

自分の場合は財産が全くなかったためすぐに終わりましたが、分配する財産がある場合はどこにいくら分配するか、債権者集会で本来は話し合うとのことでした。

同じ失敗を繰り貸さないようにどう取り組むか

本来はギャンブルによる借金でしたので、免責が下りないようになっているとのことでしたが、半年かけてしっかり治療しているとのことと反省をしているとのことで免責は下りました。

あくまでも私の感覚ですが、裁判自体は事務的で裁判官からあれこれ聞かれることはありませんでした。

弁護士も言っておりましたが反省の姿を見せることは当然のことで、借金をしてしまった原因に対して、今後同じことを繰り返さないようにどう取り組んでいるかを申し立て時に見せて、生活を立て直そうと努力しているかが重要であると思います。

けんさん(33歳 会社員 男性 北海道)


けんさんの借金内訳と債務整理後の状況

けんさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:270万円
クレジットカード:
楽天:30万
消費者金融:
セゾン:20万
アコム:100万
プロミス:40万
アイフル:5万
レイク:30万
借金開始から債務整理着手までの期間:14年

債務整理後の状況

残債務:0円
返済計画:(期間)0年 自己破産で免責
債務整理に踏み切った理由:
返済ができなくなって滞納金額、延滞金が多くなったため
債務整理をした時期:2016年6月頃

ギャンブル依存症だった私を救ってくれた自己破産

約10年前、大学生の頃にパチンコやパチスロといったギャンブルにハマってしまったけんさん。

一度ハマってしまったギャンブルの世界から抜け出すことが出来ず、社会人になってから消費者金融からも借金をしながらギャンブルを続けてしまいます。

給料が入ってもすぐに使い切ってしまい、消費者金融からの借金が膨らむ日々。

次第に返済も苦しくなっていき、借金を返すために別の借金をする自転車操業状態に陥ってしまいます。

年収等の3分の1までの借金しかできない総量規制が施工される前のことだったため、年収以上の借り入れをしていたけんさん。

気がつけば借金の総額は400万弱にまで膨れ上がっており、夜逃げも経験されたそうです。

しかし、家族に見つかったことから債務整理を決意し、法テラスを利用して弁護士事務所に債務整理の相談をする決意を固めます。

担当の弁護士からは、自己破産をするしかないと言われてしまいますが、それにもギャンブルを辞めるという条件が課されました。

完全にギャンブル依存症だったけんさんは、治療をするために病院に通い、カウンセリングを受けることに。

半年間通院を続け、しっかりと治療を続けているということから、裁判所に自己破産の申し立てをし、無事に自己破産が認められました。

ギャンブルで作った借金ということで、通常の自己破産よりも大変な思いをされたようですね。

ギャンブル依存症は立派な病気です。

治療をしなければまた同じことを繰り返してしまう可能性があります。

パチンコやスロットに毎日のように通っている方も多いでしょう。

ギャンブルで失ったお金をギャンブルで取り返そうとしていませんか?

もし、生活費を全て使い切ってしまったり、借金までしてギャンブルを続けているのであれば、あなたもギャンブル依存症の可能性があります。

ギャンブルでの自己破産は認められない場合もありますから、早めに債務整理の相談を行い、治療や借金問題解決への一歩を踏み出して欲しいと思います。