安易な借金を繰り返したせいで借金270万円。収入に見合わない浪費を繰り返した私の債務整理体験談

にょんさん(38歳 会社役員 男性 神奈川県)からいただいた債務整理体験談です。

妻との同棲をきっかけに借金をしたにょんさん。

お金を借りることへの抵抗が薄れてしまい、事ある毎に借金をするようになってしまいます。

気がつけば借金の総額は270万円に。

子供も生まれたにょんさんは返済に不安を感じたため、債務整理の相談をすることにしました。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:にょんさん(仮名)
性別:男性(38歳)
職業:会社役員
地域:神奈川県
債務整理方法:任意整理
借金の原因:収入に見合わない浪費
債務整理時の借金総額:270万円


家族にバレないようにした私の債務整理体験談

私が債務整理をしたのは2014年の2月でした。

一番はじめに借金をしたのは2011年1月。

今の妻と同棲を始めようという時でした。

すぐに一緒に住み始めたかったが先立つものがない、引っ越し費用を借りて毎月少しずつ返していこう、ということで借りました。

返済は僕が任されており、始めのうちは順調に返済していましたが、生活費が少し足りない時、遊びにいく時などについ借りるという癖がついてしまい、気付けば返しては限度額まで借りるを繰り返していました

そのうちに足りなくなったら他で借りればいいという安直な発想が当たり前になり、複数社から借りるようになりました。

結婚後も減らない借金と増えていく不安

その後2011年7月に結婚しましたが、借金は減らないまま夫婦生活は続きます。

ここまで膨れ上がってしまった借金のことは、妻には内緒でした。

その後、2014年に第一子が産まれることになります。

新しい家族を迎え入れる喜びと同時に、子供を育てるのに一体いくらお金がかかるんだろう…と不安は広がるばかりでした

安易な借金を繰り返したせいで借金270万円
安易な借金を繰り返したせいで借金270万円

過払い金を調べるために法律事務所に相談へ

お金について相談できるものがおらず悩んでいた時に、過払い請求の存在を知りました。

昔、マルイカードとゼロファーストを利用していたのでここからいくらかでも回収できれば返済の足しになるかもしれない。

そう思い、インターネットでみつけた勝浦総合法律事務所さんに相談にいきました。

そこで過払い請求の件と、現状の借金についてすべて打ち明けると、勧められたのが自己破産でした。

自己破産しても会社に知られることはなく、家族に知られずに進めることもできると思います、とのことで、悩んだ末に自己破産することを決意します。

自己破産ではなく任意整理に切り替え

しかし自体はスムーズにはいきませんでした。

私の勤め先である父の会社宛に、お金を借りていたフクホーから裁判を起こすと言う郵送物が届いたのです。

それをみた父はすぐに私を呼び出し、ひどく叱られました。

その時はじめて自己破産することを弁護士さん以外の人間に話しました。

もうそのように進めている最中だったのですが、父は自己破産は絶対にやめろと言われ自己破産ではなく任意整理に切り替えることにしました

赤字続きの会社でしたが、任意整理後のの残債を会社が一括で支払い、給料から毎月50,000円天引きしていくということで決着をみました。

給料明細を妻がみることはありませんので、天引きの事実は知らせずに、ひとまず私の家族には知られずに債務整理をしました。

家族に債務整理の相談をしないことの苦悩

これを時間をかけて返済すればいずれ社会的信用を取り戻せる、そう思って地道に返済を続けていますが、妻には内緒のため、やはり子供が大きくなってくるとマイホームがほしい、マイカーがほしい、という話がでてきます。

債務整理残債完済後5年はローンは組めないというのが相場ですので、住みたい家がでてきてもお金を貸してくれる銀行などないことは私はわかっています。

しかし事実を知らない妻からは当然のごとく住みたい家があれば観に行きたい、早くマイホームがほしい、という話題がでてきます。

一か八かで一度家の購入をトライしたことがありましたが、やはりどこも貸していただけるところは現れず、泣く泣くあきらめました

債務整理はその時は気持ちは楽になりますが、その後の5年間は家族のいる人には、理解がないと苦しいことも多いかもしれません。

返済の実績をつくっていたから出来たマイカーの購入

しかしこんなこともありました。

2016年にそれまで所有していた車が故障し、買い替えを余儀なくされました。

当初は新しい車を買うお金が貯まるまでカーシェアを使ってしのごうと家族に理解を求めていたのですが、車が必須の地方育ち、義父が大の車好きということもあり、マイカーをどうしても持ちたいという気持ちを妻は譲りませんでした。

車を観にいくも、やはりカーローンを組んでいただける会社は現れません。

まだ残債完済後3年経っていないという状況ですので、当然です。

しかしなんとかローンを組んでいただけるところがないか、あきらめず探しまわっていたところ、ついにオートローンを組んでくれる会社さんが見つかりました。

しかもどうしても希望だったMINIのファミリータイプを、オークション代行で探してきていただき、無事マイカーを購入することができました。

残債完済後5年が経つまで後2年、それまでオートローンの返済を地道におこない実績を作って、5年後には念願のマイホームの検討に入ろうと思っています。

債務整理をするにあたって思ったこと

債務整理、あの時はこうするしかなかったと思っています。

後悔はありません

しかしその後、社会的信用を取り戻すのは簡単ではありません。

そんな中で、自分自身がしてきたことを忘れずに日々を重ねることが大切と思っていますし、それによって私自身、中身から変わっていこうと思っています。

僕は妻には言えませんでしたが、もしご家族がいる方で検討している方がいらっしゃいましたら、近しい人には勇気を持って話し、理解をしてもらった方がいいのではないかと思っています

にょんさん(38歳 会社役員 男性 神奈川県)


にょんさんの借金内訳と債務整理後の状況

にょんさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:270万円
クレジットカード:
セゾンカード:50万
銀行系ローン:
バンクイック:100万
消費者金融:
アコム:10万
プロミス:80万
アイフル:20万
フクホー:10万
借金開始から債務整理着手までの期間:約3年

債務整理後の状況

残債務:270万円
返済計画:(期間)5年(返済)月5万円
債務整理に踏み切った理由:
取り立ての方が実家まで押しかけ家族にばれたため
債務整理をした時期:2014年2月
続きの返済が滞り始め、月々の返済も多く、なかなか減らない残債に将来が不安になっていた時、子供が産まれることになり弁護士に相談しました。

自己破産を勧められた私が任意整理をした理由とその後

奥さんとの同棲をする時の引越し費用を工面するために消費者金融で借金をしたにょんさん。

そこで借金が終わればよかったのですが、事ある毎に消費者金融で借金をする癖がついてしまいます。

結婚後に子供も生まれましたが借金の返済は続いており、養育費などの今後発生するであろうお金に対して漠然とした不安を感じていました。

借金をどうにかしようと考えていたところ、過払い請求の存在を知ったにょんさんは、自分にも過払い金があるのではないかと思い、法律事務所に相談へ行きます。

現状の借金について弁護士に打ち明けたところ、返済が困難ということでにょんさん自己破産を勧められます。

自己破産の決意を固めたにょんさんですが、実家に自己破産の件がバレてしまい、親が借金を肩代わりすることで任意整理に切り替えます。

家族に秘密のまま借金をどうにかしようと考えていたため、家や車のローンが組めないということに苦しめられるにょんさんですが、着実に借金返済に向けて前進を続けているようです。

自己破産は最終手段ですので、任意整理で問題を解決することが出来て何よりです。

家族に借金を秘密にしておく状況は精神的にもかなり辛いものだと思いますが、返済まであと少しですから頑張って欲しいと思います。

今回の出来事から今後は安易な借金をすることなく、身の丈にあった生活をして欲しいです。