給料引き下げで生活苦になり借金350万円。更に業績が悪化したことで決意した債務整理

2023年10月6日

会社の業績が悪化したことで、全社員の給料が一律20%引き下げられることになってしまったいちろうさん。

600万円あった年収が、一気に480万円まで下がってしまいます。

生活は徐々に苦しくなっていき、銀行や消費者金融から借り入れをして凌ぐ日々が続いたことで借金が嵩み、気がつけば借金の総額は350万円に。

会社の業績が回復すれば返済は出来ると考えていたいちろうさんでしたが、業績は回復せずに更に給料引き下げをされてしまいます。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:いちろうさん(仮名)
性別:男性(39歳)
職業:会社員
地域:東京都
債務整理方法:任意整理
借金の原因:会社の業績が悪化し、給料を20%引き下げられたことによる借金
債務整理時の借金総額:350万円程度

債務整理体験談
給料が引き下げられてしまい、生活費を賄うために借金

借金を返済できなくなり任意整理

私が金融機関から借金を始めたきっかけは、会社の業績が悪化して、全社員の給料が一律20%引き下げられたことでした。

それまで年収が600万円あったのですが、一気に年収が480万円まで減らされてしまったのです。

もちろん、事前に全社員に対して会社の業績について説明があり、このままでは倒産するので給料引き下げを受け入れてほしいとの要請を受けて実行されたので、法的手続きに問題はありません。

しかし、それから私の家計は苦しくなっていったのです。

徐々に増えていく借金と2度目の給料引き下げを通告

2012年4月1日付で給料引き下げが実施されたのですが、それ以来、貯金の切り崩しが始まり、2012年8月からは銀行のカードローンから借金しなければ、家計のやりくりができなくなりました。

そして、2014年1月になると銀行からの借金だけでは足りず、消費者金融からも借金しなければ生活できなくなっていったのです。

気がついた頃には、合計で350万円の借金を抱えていました。

内訳は、みずほ銀行のカードローンが150万円、住信SBIネット銀行のカードローンが100万円、アイフルが50万円、プロミスが50万円です。

2012年から借金を始め、当初はなんとかやっていけるだろうという気持ちでいました。

しかし、いくら給料を稼いでも、給料だけで生活することはできず、毎月数万円ずつ借金が増やさざるをえませんでした。

私は少しずつ焦っていきました。

それでも、会社の業績が復活すれば給料ももとに戻り、借金を返済できるはずだと考えていたのです。

ところが会社の業績は毎年赤字決算が続き、ついに2014年の冬になると、社長から2回目の給料引き下げを通告されたのでした。

私はこれをきっかけに「もうダメだ」と諦め、債務整理をする決断をくだしたのでした。

大手の法律事務所に債務整理相談

債務整理をするにあたって、最初に地元の区役所が実施している無料法律相談を予約して、弁護士に相談しました。

すると、弁護士からは「350万円の借金で自己破産をするのは、もったいないですね」と言われ、「借金全額が消えるわけではないですが、他にも債務整理の方法がありますから、債務整理を得意にしている弁護士に相談されたらいかがですか」とアドバイスを受けました。

そこで、私はインターネットで検索し、債務整理を専門としている泉総合法律事務所に相談することにしました。

この法律事務所は大手の法律事務所で、全国に拠点を設けているようでした。

まずは無料の電話相談で、借金の総額や内訳、借金の経緯などを説明したうえで、債務整理が可能か否かを相談したいと伝えました。

先方は丁寧ですがビジネスライクな対応で「一度、事務所でお話を聞かせてください」とのことで、次の週には事務所に出向いて弁護士と面会しました。

事務所の応接室でお話をしたのですが、小さな民間企業のオフィスという雰囲気で、静かでした。

そして、あらためて弁護士に借金総額や、銀行と消費者金融の合計4社から借金をしている多重債務状態だと伝え、債務整理をしたいと話したのです。

債務整理の結果として借金返済の負担が軽減

すると、こちらの弁護士も「350万円の借金で自己破産をするのは、もったいないですね」と言い、「あなたの年収であれば、元金だけであれば借金返済できるでしょう。まずは任意整理の交渉をすべきだと思いますが、いかがですか」と尋ねられました。

私は任意整理の内容を知りませんでしたので、内容をうかがうと、裁判所をとおさない交渉手法で、借金元本を3分の1程度に減らすことが可能とのことでした。

また、官報に掲載されないメリットがあると知らされました。

私は、先生に「任意整理でお願いします」と答えました。

その場で弁護士の先生に委任状を提出し、弁護士の先生に任意整理の交渉を依頼する契約書にも署名捺印しました。

それからすぐに先生から銀行や消費者金融に書面を送っていただいた結果、銀行や消費者金融からの返済督促がストップしました。

実は、私は返済を滞納していたのです。

そして弁護士と、金融機関4社との間で任意整理の交渉が続きましたが、なかなか合意に至らず、6ヶ月経過してやっと合意に至ることができました。

借金元本は約3分の1に減らすことができ、残債額は約120万円となりました。

これを利息なしで5年間で返済すればよいのです。

毎月の返済額は2万円です。

長く辛い借金生活を経て

2012年に借金を開始し、2014年に弁護士に債務整理を相談し、2015年に任意整理で合意したのでした。

そして、借金は2019年に前倒しで完済することができました。

長くつらい借金生活でした。

浪費やギャンブルなどが原因ではない借金生活でしたので、自分はとことん不幸な男だと嘆いていたのですが、それでも弱者を救済する仕組みがあるおかげで、私は救われたのです。

私と同じ境遇にある人へアドバイスできることは、多重債務や多額の借金を抱えてしまい、返済の見込みがないときは早めに債務整理の決断をすることです。

そして、債務整理を専門にしている法律事務所に相談することが重要です。

h2>いちろうさんの借金内訳と債務整理後の状況

いちろうさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:350万円程度
銀行ローン:
住信SBIネット銀行:100万円
みずほ銀行:150万円
消費者金融:
アイフル:50万円
プロミス:50万円
借金開始から債務整理着手までの期間:約7年

債務整理後の状況

残債務:債務整理後の残債(120万円)・返済期間(5年)・月の返済額(2万円)
債務整理に踏み切った理由:
月々の返済がきず滞納してしまった。さらには、もう一度、会社から給料を引き下げると通告された。
債務整理をした時期:2015年5月頃

長く辛い借金生活から救い出してくれた債務整理

年収600万円あったいちろうさんでしたが、会社の業績が悪くなったことで20%の給料引き下げを通告されてしまいました。

生活が一気に苦しくなってしまったいちろうさんは、生活費を賄うために銀行や消費者金融から借り入れを行ってしまいます。

一時的な借り入れのつもりが給料が上がらないため徐々に借金は積み重なっていき最終的には350万円という額にまで膨れ上がってしまいました。

なんとか耐えていたいちろさんでしたが、会社の業績は更に悪化してしまい更に給料の引き下げを通告されてしまいます。

この段階で返済は不可能だと判断したいちろうさんは、市が開催している無料の法律相談に行きました。

そこで受けたアドバイスをもとに、大手の法律事務所で債務整理をすることにしたいちろうさん。

消費者金融との合意には時間がかかりましたが、無事に任意整理が認められたいちろうさん。

毎月の返済額が減ったことで生活が楽になり、無事に借金を完済することに成功します。

会社員は安定という時代は終わったと言われています。

やはりどんな状況になっても生きていけるような準備が必要な時代になったようですね。

生活水準をあまり上げないということも大切です。

消費者金融からの借金は利息が非常に高く、一度借り入れをしてしまうと返済は難しくなることが多いので気をつけて下さい。