ギャンブルと生活費が嵩み借金総額240万円。家族と協力して任意整理をした体験談

きのこさん(40歳 会社員 女性 青森県)からいただいた債務整理体験談です。

ギャンブルに負けてしまったきのこさんはキャッシングを利用したことで借金癖がついてしまいます。

気がつくと借金は240万円もの大きな金額に膨らんでしまいました。

返済のために借金を重ねる生活を続け、すっかり多重債務者に。

更に仕事を辞めることになってしまい、追い込まれたきのこさんは遂に債務整理を行うことを決意します。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:きのこさん(仮名)
性別:女性(40歳)
職業:会社員
地域:青森県
債務整理方法:任意整理
借金の原因:ギャンブル・生活費
債務整理時の借金総額:240万円


借金を家族に打ち明けて任意整理をしました

「多重債務者」と呼ばれる状態になったのがいつだったのか、もう思い出すことも出来ません。

初めてキャッシングをしたのは結婚して、まだ間もないころです。

貯金もなく結婚し、夫婦共通の趣味はパチンコ・パチスロのみ。

冠婚葬祭も控えているのに大きく負け、お金が足りなかったのです。

やむ無く、罪悪感を覚えながらクレジットカードのキャッシングを利用しました。

あっという間に多重債務者に

すぐに全額返済したものの、それによって借金をすることへの抵抗感がなくなったのだと思います。

それ以降、お金が足りなくなれば借り入れをするようになりました。

最初はクレジットカード1枚だけを使っていたのに、気が付いたら限度額に達し、次のカードへ。

そして職場の付き合いで作った銀行系のカードローンも使い、消費者金融とも契約。

あっというまに多重債務に陥りました。

ギャンブルと生活費で借金240万円
ギャンブルと生活費で借金240万円

10年以上続いたギリギリの生活

お金がなくて大変な時も、私は家族に「お金が無い」と言えませんでした。

まして借金があるなんて口が裂けても言えず、未だに夫以外には話したことがありません。

いま思えば見栄っ張りだったのでしょう。

滞納したくないという思いがあり、返済のために借り入れをすることも多々ありました。

頑張って完済してもまたそのカードで借り入れをしてしまう、悪循環を繰り返していたのです。

「ギャンブルも借金も、もうしたくない」と何度も思うのに、どうしてもやめられませんでした。

月に10万円以上を返済していたこともあります。

10年以上も、そういう日々を繰り返していました。

当然ながら、ずっと共稼ぎの状態です。

それでぎりぎり賄える、という状態です。

退職をきっかけに考えだした債務整理

しかし、あるとき、会社の都合で仕事を退職しなければならなくなってしまったのです。

当然それを聞いた瞬間、頭に浮かんだのは借金のことです。

このさきどうしたらいいのかと途方に暮れました。

わずかばかりの貯金と、利用可能な残高を合わせても、なんとかなるのは2ヶ月。

そうなって初めて債務整理について考え始めました。

弁護士事務所の無料相談へ

転職活動をしながら、毎日こっそり債務整理について調べました。

費用やデメリットや期間。そして、家族に内緒に出来るかどうか。

不安しかありませんでしたが、タイムリミットは日に日に近付いてきます。

そこで夫には内緒にしたまま、テレビで見かけた弁護士事務所の無料の債務整理相談へ足を運びました。

頭の中が真っ白になっている私に、弁護士さんは、

「この状況なら、自己破産したほうがいいし、家族にも話したほうがいい」と言われました。

おまとめローンでの返済案

とても悩みました。

しかし、最終的には夫に借金を打ち明けたのです。

当初、弁護士に依頼することに関して夫は否定的でした。

それよりも、夫の名義で「おまとめローン」を組んで返済しようと言ってくれたのです。

しかし、私はもう借金を重ねるのは嫌でした。

なぜなら過去にも夫に黙って「おまとめローン」を自分の名義で組み、完済し、それでも借金癖を治せなかったからです。

今までと同じことをしていても、たぶん自分は変われないだろうと思いました。

別の弁護士事務所にセカンドオピニオン

最初の弁護士さんは、もう「自己破産」で考えを固めていたようでした。

しかし、料金が高く躊躇しました。

そこで、もう一軒別の弁護士事務所を訪ねたのです。

地元の小さな弁護士事務所で、担当は若い弁護士さんでした。

その弁護士さんは、身を乗り出して親身になって話を聞いてくれた上で、「弁護士費用は分割で大丈夫だから、貯まったら手続きをしましょう。その間に必要な調査はしますので、家計簿をつけておいてください。それを見て、自己破産か任意整理をするか決めましょう」と言ってくれました。

おろおろしている私に、とても穏やかに説明してくれて、非常に気持ちが落ち着きました。

そこで、その場でその弁護士さんにお願いすることに決めました。

自己破産ではなく任意整理に

弁護士に依頼をすると、受任通知が発送されるので、督促は止まるとのこと。

そこから何ヶ月か、弁護費用を分割で納め、満額になったところで弁護士さんと再び面談をしました。

そして、持参した家計簿を見た弁護士さんの判断により、任意整理で対応してもらうことになったのです。

任意整理で減らすことが出来た月々の返済額

当時、月に9万円ほどを借金の返済に充てていました。

しかし任意整理をしたことによって、月々の返済額は5万円以下となりました。

利息はなく、元本のみの返済をあと5年ほど続ければ完済の予定です。

毎月返済があるのは、以前と変わりません。

しかし終わりが見えているぶん気持ちは楽です。

債務整理が持つ大きなメリット

債務整理によるデメリットがゼロだとは思いません。

しかし、圧倒的にメリットのほうが大きいと感じます。

多重債務に苦しむ人は、私のように、返済しても、また借り入れを繰り返す人が大半でしょうし、借金の内容や金額によって、取るべき方法や返済内容は異なるかと思います。

しかし、債務整理をすることによって、ゴールが見えてくることでしょう。

少なくとも私は夫や弁護士さんに相談し、債務整理をしてよかったと感じています。

あれ以降ギャンブルをしたいという気持ちは不思議なほど起こりません。

今は完済の日を目標に、毎月の返済を行っています。

その日がくることを心待ちにしています。

きのこさん(40歳 会社員 女性 青森県)


きのこさんの借金内訳と債務整理後の状況

きのこさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:240万円
クレジットカード:
楽天カード:約10万円
消費者金融:
アコム:約10万円
地方銀行カードローン:約90万円(セゾンによる保証だったため返済先はセゾン)
地方銀行おまとめローン:約100万円
借金開始から債務整理着手までの期間:約15年

債務整理後の状況

残債務:240万円
返済計画:(期間)6年(返済)月4万円(利息なし元本のみ)
債務整理に踏み切った理由:
仕事を辞めることになり、収入が減るのが確定したため
債務整理をした時期:2015年7月頃

家族の支えと任意整理で借金完済へ前進

パチンコ・パチスロが趣味のきのこさん。

負けが続き、お金がなくなったことが原因でキャッシングを一度利用してから借金癖がついてしまいます。

気がつけば借金は240万円に膨れ上がってしまい、債務整理をすることになったきのこさん。

最初に相談をした弁護士事務所では自己破産を勧められますが、別の弁護士事務所に相談したところ任意整理で対応してもらうことが出来ました。

一つの弁護士事務所ではなく、別の弁護士事務所にも相談をされたのは正解でしたね。

任意整理で返済が出来るのであれば、それが一番です。

まだ返済は続いているようですが、無事に返済を終えることをお祈りしています。