FXで大負けして借金400万円。会社の昇進をきっかけに依頼した債務整理
ワイルドさん（33歳 会社員 男性 兵庫県）からいただいた債務整理体験談です。
FXで利益を出して、毎日のように飲み歩いていたワイルドさん。
金遣いの荒い生活を続けていましたが、ある日FXの相場が急変した時に大きな損失を出してしまいます。
損失を取り戻すためにカードのキャッシングや銀行からの借り入れ、消費者金融からお金を借りて取引を行いますが、損失は取り戻すことが出来ずに、気がつけば400万円もの借金が残ってしまいます。
みんなの債務整理体験談メモ
お名前：ワイルドさん（仮名）
性別：男性（33歳）
職業：会社員
地域：兵庫県
債務整理方法：個人再生
借金の原因：FX、収入に見合わない浪費
債務整理時の借金総額：400万円
FXで経験した天国と地獄
初めまして。
私はいま30代ですが、20代～30代の頭まで常に借金に追われる生活をしていました。
きっかけは22歳の時に交通事故に遭い、慰謝料等で90万程のお金が手に入りました。
そんな時にFXに出会い、当時の相場の流れも良かった事から月に40万前後をFXのみで稼いでいました。
ご紹介するのはそんな私の天国の20代前半期と、返済の為だけに生きた地獄の3年間です。
FXで大きな損失を出して借金生活に
FXに出会ってからの私は社会人になり給与も月25万程有ったため、月収で60万～70万を常に得ていました。
当時、クレジットカードを持っており、毎月の決済額は常に50万前後でクレジットカードの限度額もすぐに100万を超えたのを覚えています。
金遣いも荒く、毎晩のようの飲みに行っては数万使う生活を1年以上続けていました。
ところがそんな有る日、FXで週末に大きなポジションを持ったまま週明けを迎え相場が急変、一転して数百万の損失が出ました。
その損失を取り返すために証券会社に入金しては損失を出し、手持ちが無くなった後は、クレジットーカードのキャッシングや、銀行からの借り入れ、消費者金融からの借り入れを繰り返して常に勝負し続けました。
借金のせいで味わったどん底の気分
26歳の時に借金総額は400万を超え、もうどこも貸してくれなくなり、働いた給料の殆どは借金の返済に回る生活になりました。
給料日の1週間前には財布に500円しか無い状況が当たり前になり、1日の食事はアンパン1個で6日間、最後の1日は水だけで生活する状況を3年続けました。
非常に苦しく、付き合っていた彼女には逃げられ、人生でどん底の気分を常に味わっていました。
当時の借金はポケットカード140万円・プロミス50万円・新生銀行100万円・スルガ銀行30万円・信用金庫80万円の計約400万円。
これも全ては若くして投機で身に余るお金を手にし、貯金すること無く全て使っては稼ぎ、それが永遠につづくと調子に乗った
自分の性格が全て悪いと今では反省しています。
会社で昇進の話が出たため、借金問題を上司に打ち明けると…
そんな地獄の3年が過ぎた頃、会社で昇進の話が出た際に当時の上司や役員に現状を打ち明けました。
そうしたところ、法的整理をつけてケジメをつけてから昇進ということになり、会社から近い弁護士事務所に相談のため行ってきました。
その弁護士事務所では破産を希望して相談しましたが、借金の理由がFXでは無理ですと言われ、しかもその弁護士事務所では、当時の私の会社が属する業界の顧客から仕事を受任しているので、利益相反に当る可能性が有るので幾ら社員という立場の貴方でも、代理人には成れないと断られました。
とうとう弁護士にも見放されたと絶望して帰宅したのを今でも思い出します。
法律事務所事務所に相談をして債務整理の手続き
数日後、TVでもCMをやっていたアディーレ法律事務所に相談に行きました。
大手の法律事務所ですが断れれることも無くすぐに面談になり、やはり破産申請は難しいとの見解で、弁護士の先生からは給与所得者個人再生手続きを薦められ、それでお願いしました。
家計簿をつけて提出したり、今後についての弁明書を作るよう指示され提出しましたが、私自身が裁判所に行くこと無く再生手続が開始する事になりました。
再生手続開始の連絡を受けた時はこれでやっと楽になると、心の重荷がなくなったのを実感しました。
弁護士費用は分割にしてくれ手持ちのお金が全く無い私でも申請ができました。
返済計画は借金400万→100万円に減額し、月3万円を36ヶ月で返済する計画になりました。
これまで月に20万近く返済していたのが3万円になり、ようやく人並みの生活ができるようになりました。
仕事でも借金のプレッシャーが無くなった事からさらに昇進し給料が上がり、3年の返済計画を前倒しで2年半で完済致しました。
大きな借金を背負って感じたこと
私がこれまで経験して判ったのが、借金は少ないうちなら仕事へのモチベーションにも繋がりいい部分も有りますが、返済額が余りにも多いと常に余裕の無い状況になってなにもかもうまく行きませんでした。
もし今も借金でつらい生活を送っている方がいるのであれば、早めに弁護士事務所へ相談に行くのをお勧めします。
今思えば、返済で常に頭が一杯だったあの頃は実に勿体無い事をしていたなと思います。
ワイルドさん（33歳 会社員 男性 兵庫県）
ワイルドさんの借金内訳と債務整理後の状況
ワイルドさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。
借金内訳
借金総額：400万円
クレジットカード：
ポケットカード：140万円
消費者金融：
プロミス：50万円
銀行：
新生銀行：100万円
信用金庫：80万円
スルガ銀行：30万円
借金開始から債務整理着手までの期間：約5年半
債務整理後の状況
残債務：100万円
返済計画：（期間）3年（返済）月3万円
債務整理に踏み切った理由：
会社の昇進のために借金返済が条件になったため
債務整理をした時期：2014年8月頃
自己破産の出来ないFXでの借金問題を解消してくれた個人再生
たまたま始めたFXで大きな利益を出していたワイルドさん。
順調に利益を出し続けてはいましたが、買ったら買った分飲み歩いて使ってしまうような金遣いの荒い生活を繰り返していました。
ある日、相場が急変し大きな損失を出してしまったワイルドさんは、損失を取り戻すために借金をしてFXの取引をするようになります。
しかし、損失は取り戻すことが出来ず、最終的には400万もの借金だけが残る結果となってしまいました。
食事も満足にとれない極貧生活を続けているうちに当時交際していた彼女にも逃げられてしまい、人生のどん底を味わったワイルドさん。
そんな時、会社で昇進の話が挙がります。
そこで上司に借金の問題を打ち明けたワイルドさんは、借金問題の解決を条件に昇進をすることになりました。
会社が紹介してくれた弁護士には断られてしまいましたが、大手法律事務所で相談をしたところ、個人再生での債務整理を提案されます。
無事に個人再生の申請が通ったワイルドさんは、借金の不安から解消され、仕事にも精が出るようになり、当初3年だった返済計画を前倒しにして、2年半で借金の関西をすることが出来ました。
借金問題の解消と、仕事での昇進をすることが出来て本当に良かったですね。
ワイルドさんの体験談にもあったように、借金の原因によっては自己破産が認められない場合があります。
FXや株、パチンコなどのギャンブルが原因の借金の場合や、ブランド物やキャバクラでの飲食、頻繁な海外旅行という浪費の場合が自己破産が認められないことになります。
最終手段の自己破産が認められないとなると、非常に苦しい現実が待っている場合があります。
収入に見合った、質素な生活を心がけるようにしたいですね。