経営難と離婚が原因の浪費で借金380万円。二度と借金はしないと誓った債務整理体験談

2018年1月5日

ジョーさん(47歳 会社員 男性 岩手県)からいただいた債務整理体験談です。

都内で認可外保育所を経営していたジョーさん。

最初は順調に経営が出来ていましたが、次第に顧客の獲得が困難な状態に。

業績が上がらず苦しい時に妻から離婚を切り出されてしまいます。

自暴自棄になったジョーさんは毎日のように夜遊びをするように。

結果、380万円という借金だけが残ってしまいました。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:ジョーさん(仮名)
性別:男性(47歳)
職業:会社員
地域:岩手県
債務整理方法:任意整理
借金の原因:収入に見合わない浪費
債務整理時の借金総額:380万円


借金を返済するために選んだ方法は任意整理

盛岡から上京し、池袋で認可外保育所を経営していました。2005年でした。

最初はとても順風満帆に収入も上がり、妻ともとても仲良く東京での暮らしを満喫していました。

しかし、段々と業績が下がりはじめ、顧客の獲得が困難になってきました。

金の切れ目が縁の切れ目で妻と離婚

ホームページを強化し、ダイレクトメールのポスティングなどは自分で廻りました。

それでも業績は上がらず心はすさんできました。

と同時に、金の切れ目は縁の切れ目で、妻は離れていきました。

離婚を切り出され、収入の減った僕は妻と離婚しました。2009年でした。

妻との離婚をきっかけに自暴自棄に

そこからです。

自暴自棄に陥った僕は、前年の順調だった時の確定申告書を武器に借入れを重ねました。

  • アメックスのキャッシングから50万円
  • ジャックスのキャッシングから80万円
  • オリックスクレジットから150万円
  • アコムから50万円
  • プロミスから50万円

5社から合計380万円の借入れをしました。

そのほとんどは、ルイヴィトンのバッグ、バーバリーの衣服、クラブ通いに使いました。

銀座に毎日出勤しました。

品川に住んでいた僕は、自宅から池袋までは往復山手線で通いましたが、銀座から品川の自宅までは、毎日タクシーを使いました。

経営難と離婚が原因の浪費で借金380万円

夜遊びがやめられず増えていく借金

借金はどんどん膨らみ、銀座のクラブ通いは五反田のキャバクラ通いに変わりました。

それでも夜のお出かけはやめれません。

段々安くない家賃の支払いもきつくなってきました。

新たに借入れの申込みをしても、全て断られました。

事業のほうは従業員の給料を支払うのがやっとという状態になりました。

給料は支払い、事業は断念しました。

諦めて故郷に出戻り

もうあきらめるしかないと思った僕は、自宅の家賃は敷金と相殺してもらい、盛岡に帰りました。2011年の暮れでした。

キャッシングの支払いが毎月8万円ほどだったと思います。

その他に盛岡に買っていたマンションの住宅ローンが毎月7万円ありました。

マンションは賃貸ししていたので、住宅ローンと固定資産税は滞りなく支払いしましたが、キャッシングの支払いは徐々に遅れ始めました。

鳴り止まない督促の電話

次から次にかかってくる督促の電話。

携帯の電源は切っていました。

ネットで延滞について調べてみました。

当時の僕のように延滞はする、誠意のない対応を続ける。

すると裁判所を通じた法的回収になるというのを見ました。

自己破産をするために弁護士に相談

僕は以前、開業する際に相談した弁護士に、恥ずかしながらも借金の相談をしました。

自己破産をするつもりでした。

ただその弁護士からの話しでは、僕には不動産やゴルフ会員権などの資産があるため、簡単には自己破産できないと言われました。

それで弁護士と相談、アドバイスされ、選択したのが『任意整理』です。

自ら各社に「親から援助してもらい、一括で支払いしたいが、半分しか払うことが出来ないのですが、それで勘弁してもらえませんか」と言うのです。

借金を返済するためにした様々な努力

恥ずかしながら母親に相談して、現金を工面してもらいましたが、200万円がやっとでした。

各社に連絡しました。

全ての会社がそれに応じてくれました。

自己破産されるよりはマシだと思ったのでしょうか。2012年です。

それからはコンビニや配送のアルバイトを掛け持ちしながら、住宅ローンの返済、生活費、母親への返済をしました。

もう借金はできません。

というより、督促の電話からの恐怖や、自分のしたことの恥ずかしさを考えるともう借金はしたくありません。

借金問題を解決するためには

もし、借金で複数の会社への返済で困っているかたがいるのならば、相談できる人がいるなら、自己破産してゼロからやり直すのも一つの方法ですが、様々な解決方法があります。

僕のように結果的には借金の支払いを半分にできる場合もあるのです。

弁護士に相談するのも一つですが、お金もかかります。

法テラスという、弁護士費用を立て替えて支払いしてくれる機関も全国各地にありますので、まずは相談して最善の方法をお考えください。

ジョーさん(47歳 会社員 男性 岩手県)


ジョーさんの借金内訳と債務整理後の状況

ジョーさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:380万円
クレジットカード:
アメックス50万円
ジャックス80万円
オリックスクレジット150万円
消費者金融:
アコム50万円
プロミス80万円
借金開始から債務整理着手までの期間:約3年

債務整理後の状況

残債務:200万円
返済計画:(期間)母親から借りた200万円で一括返済
債務整理に踏み切った理由:
月々の返済ができず延滞期間が長くなってしまった。
債務整理をした時期:2012年1月頃

人生を立て直すきっかけをくれた債務整理

都内で認可外保育所を経営していたジョーさんでしたが、徐々に経営状態が悪化。

何とか経営を立て直せるように努力をしましたが、中々うまくいかない状態が続きます。

そんな時に妻から離婚を切り出されてしまい、ジョーさんは自暴自棄になってしまいます。

経営がうまく言っていない状態にもかかわらず、キャッシングでお金を借りて銀座のクラブで豪遊する日々を過ごしたジョーさん。

次第に家賃の支払いも難しくなり、故郷に帰ることを決意します。

しかし、キャッシングの返済と故郷で買った住宅ローンの支払が重くのしかかり、徐々に返済を延滞するようになってしまいます。

自己破産を考えたジョーさんは、法律事務所に相談をしましたが、いくつかの資産があるため自己破産が難しいと言われてしまい、任意整理をすることになります。

母親から200万円を借り、その200万円を一括で支払うことで完済が認められるよう協議をしたジョーさん。

消費者金融からもその提案を認められたため、晴れて借金地獄から開放されることになりました。

消費者金融との協議が認められて本当に良かったです。

奥様との離婚で自暴自棄になることさえなければ、このような事態にはなっていなかったのかもしれません。

お母様にはこれから沢山の親孝行をして欲しいと思います。

借金のストレスから、現実から目を背けてしまっている方も沢山いらっしゃいますが、その後には必ず大きなツケが回ってきます。

苦しい時には一人で悩まずに、早めに専門家に相談するようにしましょう。

誰かに話しを聞いてもらえるだけでも心の負担は軽くなりますし、相談相手が専門家であれば借金問題解決への道筋も示してくれるでしょう。