会社経費の立替えから始めた借金が400万円に。督促の電話に恐怖を感じて自己破産を決意

2020年7月7日

うししさん(40歳 会社員 男性 長崎県)からいただいた債務整理体験談です。

うししさんが借金を始めたのは、会社経費の立替えがきっかけでした。

当初は経費の精算後すぐに返済をしていましたが、次第に先延ばしになっていきました。

借金の額はじわじわと増えていき、借入先も増えていきました。

そんな時期に転職で収入が大きく減ったことで借金も雪だるま式に増え、ついには400万円になってしまいます。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:うししさん(仮名)
性別:男性(40歳)
職業:会社員
地域:長崎県
債務整理方法:自己破産
借金の原因:収入に見合わない浪費
債務整理時の借金総額:約400万円

債務整理体験談
会社の経費の建て替えを面倒くさがり先延ばしにした結果、借金400万円

軽い気持ちから始めた借金が400万円になり借金で借金を返す生活に。自己破産で人生をリセットできました。

借金の始まりは軽い気持ちで始めた会社経費の立替え

私は2003年頃から借金を始めて2006年頃に自己破産をしました。

その経緯と当時の心境などを説明したいと思います。

私が借金を始めたきっかけは、当時勤めていた会社は経費の精算を行う際に、基本的に先に立替えで支払い、後日改めて清算をするという仕組みでした。

当時は出張等も多く、1回の立替が10万円を超える事などもありました。

立替えが大きくなりたまたま手持ちが少ない時に「経費清算した時にすぐに返せるから……」と軽い気持ちで借金をしたのが始まりでした。

借金を始めた当初は経費の精算をしたらすぐに返済をしていましたが、慣れてくると返済をちょっと先延ばしにしたりするようになり、次には給料が入った時にまとめて返済すればいいやとなっていきました。

借金の額はじわりじわりと増えていきましたが、毎月の返済をおこない、ちょっと手持ちの現金が少ない時には追加で借金をするという様になってきました。

1社では限界がありましたので3社から借入、借金額は150万円、返済額は月7~8万円になっていました。

転職で収入が減り借金は雪だるま式に増えていきました

そんな時、当時のグループ会社がファイナンス事業を立ち上げ、借金のおまとめをやってくれる案内がありました。

まとめた方が返済の手間が楽になるだろうと安易な気持ちで申込み、借金をしていた3社に全額返済を行いました。

しかしながらですが、月々の返済額はほとんど変わらず、生活水準も落とす事ができませんでしたので毎月の生活費が足りないという状況でした。

そして、このおまとめローンは他社から借金ができなくなるわけでもなかったので、全額返済した金融屋さんから再度借金を始めるまでそんなに時間はかかりませんでした。

更にその時期に転職も行い、収入が格段に減りました。

その後は雪だるま式に借金が増えていき、給料が入れば1社返済し、そこからまた追加で借金をし次の金融屋さんに返済をするという、完全に自転車操業になりました。

毎月の返済(実際は返済できていない)の作業が終わると、これで一ヶ月は凌いだと感じていました。

行政書士さんに相談して自己破産をすることに

ここまでくると借金が減る事は全く考えなくなり、毎月をどうやって生活しようかという事だけを考えていました。

返済が遅れる事も多々あり、ちょっと遅れると催促の電話が鳴りだしますので、とにかく電話が怖かったです。

そんな時でした、たまたま友人に借金の状態を話したら、知り合いに行政書士さんがいるから相談してみたらと言われ、もういっぱいいっぱいだった私は二つ返事でお願いしました。

行政書士さんへ相談した所、特に財産も無い事、返済期間も短く過払い金の返金も少ない事から自己破産を進められ、これも二つ返事で了承しました。

1点だけ、学生の時に奨学金を借りておりこちらは連帯保証人に親がなっていました。

ちなみに奨学金は催促が一番緩かったので、ほとんど返済をしていませんでした。

自己破産をすると、連帯保証人である親には絶対にばれてしまうとの事でした。

少々の悩みはありましたが、生活自体が破たんしていたこともあり、親に土下座して正直に説明し謝りました。

自己破産してお金に対する考え方も変わりました

手続自体はそこまで難しいことも無く、口座のコピー等の必要書類を提出し2~3ヶ月で免責がおりました。

状況によっては一度裁判所に来てもらうかもしれないとの事でしたが、それも無く、書類の提出のみで終わりました。

いわゆる借金のみでクレジットカードも無かったこと、闇金等にも手を出していなかった事が救いでした。

料金は約20万円でしたが、月々2万円で難なく支払う事ができました。

借金をした自分が一番悪く、自己破産で迷惑をかけた金融屋さんには申し訳ないのですが、返済に追われる日々が無くなった時は本当に楽になりました。

自己破産をして10年以上経ちますが、その後は借金も無く生活しています。

当然の事なんですが、目的の無い借金(家を買う・車を買う等)は絶対にしてはいけない事だと強く思います。

お金が無いなら諦めるか、生活を見直すかしなければならないのだと思います。

そしておまとめローンはあまり意味がありませんでした。

金融屋さんには申し訳ないのですが、自己破産してリセットするというのは、人間らしい生活を送らせてもらえる一歩となります。

余談ですが、当時プロミスで借金・自己破産をしていますが、自己破産後5年位で三井住友でクレジットカードを作る事ができました。

うししさん(40歳 会社員 男性 長崎県)


うししさんの借金内訳と債務整理後の状況

うししさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:約400万円
消費者金融:
プロミス:100万円
アコム:50万円
ノーローン:10万円
その他:
社内ファイナンス:200万円
奨学金:不明
借金開始から債務整理着手までの期間:3年

債務整理後の状況

残債務:残債なし
返済計画:自己破産費用:2万円(10ヶ月)
債務整理に踏み切った理由:
友人に相談して
債務整理をした時期:2006年頃

督促の電話に怯えていた生活から解放してくれた自己破産

出張が多く、経費となる出張費の建て替えを先延ばしにする生活を続けていたうししさん。

次第に手持ちのお金が少なくなっていってしまい、消費者金融にお金を借りるという選択をしてしまいます。

借金は次第に増えていきますが、グループ会社が立ち上げかファイナンス事業で借金を一つにまとめるおまとめローンをすることに決めました。

借金は一つにまとまり整理はできたものの、借金の金額が減ったわけではなく、更に新しい消費者金融から借り入れをするようになってしまいます。

次第に返済も苦しくなり、督促の電話に怯える日々を過ごすようになったうししさん。

このままでは生活ができなくなると考えたうししさんは、自己破産をすることを決めました。

当時、奨学金の返済も残っており、両親が保証人となっていたため、親へ謝罪もしたうえで自己破産を選択します。

手続きは専門家に任せ、20万円の費用が発生しましたが、無事に自己破産をすることが出来ました。

本来はする必要が無い借金を自らの怠慢が原因でしてしまったうししさんです。

お金のことは面倒がらずにしっかりと対処していく必要性を、今回のことで学んだでしょう。

生活費を借金するという状況は完全に財務状況が破綻しているといえます。

消費者金融の金利は15%前後と非常に高いですから、手を出さないように心がけたいものですね。