マルチ商法に引っかかり借金210万円。任意整理で借金を完済した体験談
隗より始めよさん(32歳 会社員 男性 東京都)からいただいた債務整理体験談です。
マルチ商法の勧誘を断ることが出来なかった隗より始めよさん。
商品を購入したものの売上を伸ばせず、借金150万円を抱えてマルチ商法を退会します。
借金返済のストレスからギャンブルにハマってしまった隗より始めよさんは、最終的に210万円もの借金を抱えることになってしまいました。
みんなの債務整理体験談メモ
お名前:隗より始めよさん(仮名)
性別:男性(32歳)
職業:会社員
地域:東京都
債務整理方法:任意整理
借金の原因:マルチ商法(ショッピング)
債務整理時の借金総額:210万
マルチ商法に引っかかり借金210万円
任意整理をした時の事をお話しします。
本当は自己破産をしたかったのですが、弁護士と相談したところ借金の金額が少ないと言われた為、任意整理といった判断になりました。
借金をしたきっかけ
初めて借金をした時は21歳の頃でした。
当時、私は大学生で就職活動中でした。
大学時代の友人に誘われ、ある説明会に赴いた事が全ての始まりでした。
初めての借金
その説明会とは、有名なマルチ商法で、その友人は私を勧誘しようと説明会に誘い出したのです。
説明会の雰囲気というのは、今思うと失笑してしまうのですが、100人位の人たちが集まり、こんなに儲かり夢を実現させましたやの、これからこんなに儲けて夢を現実にしますやの、ちょっと異常な新興宗教の雰囲気でした。
説明会が終わった後は、私をマルチに勧誘しようとします。
30~50歳位のマルチ会員の人が、5人くらいで「一緒に頑張ろう」だの、「夢を一緒に叶えよう」だの入れ替わり立ち代り説得してくるわけです。
8時間に及ぶファミリーレストランでの説得の末、根負けしてしまい、儲かるなら良いかと思い50万円の信販契約を結び、マルチ商品を購入してしまいました。
マルチ商法の実態
マルチ商品はシコシコ商品を売っていても歩合は殆ど貰えません。
結局のところ、友人の様にマルチのカモを探してきて会員にしなければいけません。
私はこんなくだらない事に自分の友達を巻き込む事は気が引けた為、上手く立ち回る事が出来ずに別の商品を購入させられながら借金の額を膨らましていきます。
マルチを止めた時の借金の総額は150万円近くまで膨れ上がっていました。
増えていく借金
その後、何とか零細企業に就職をし、借金をコツコツ返していましたが、収入が少ない上に寮など無く、東京都心一人暮らしだった為、生活費が嵩み、かつ慣れないストレスからギャンブルにもはまり借金の額を増やしてしまいます。
最初は信販契約しか無かった借金額も、借り換えを行っていく内に段々と銀行カードローンや消費者金融のキャッシングに変わっていきます。
それでも返済期間が長く設定されていたので何とか返済できていました。
保証会社の代位弁済
ところが、アテにしていたボーナスがなかった事を皮切りに、返済が一社滞り、保証会社の代位弁済に至ってしまう流れになってしまいます。
一社代位弁済を行ったのが他社に漏れたのか、他の会社からも一括返済を求める電話がかかって来て手に負えなくなり、町のタウンページに載っている弁護士の元に相談に行きました。
その時の年齢は20代半ば、借金の総額はカードローン一社で100万円、消費者金融三社で100万円の総額200万円位でした。
弁護士から勧められた任意整理
弁護士と相談した時、当時の状況は、少し年収が上がっており、
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借金額:210万円
年収 :380万円
といった状況でした。
弁護士から説明を受けたのは、200万円÷3年間で考えると、元金は5.555万円、遅延損害金を18パーセントで計算しても、毎月の返済額は7.2万円の為、7.2÷380/12ヶ月で、31パーセント位でこれだと分割で払えてしまうと裁判所は判断するから自己破産は難しいとの事で、任意整理を勧められました。
任意整理での返済
本当は返さなくて良い自己破産が良かったのですが、他の弁護士の意見を聞いても、借金額が少なすぎるとの同じ意見で、若いので官報に載るのも良くないとアドバイスを貰い任意整理の手続きをお願いする事にします。
その際、官報の情報は信用情報機関と違い、永久不滅で残り続けるから自己破産はしないに越した事はないとの説明も受けました。
任意整理の交渉は弁護士に任せて、2ヶ月程で話がまとまり各業者への毎月の支払額を弁護士に説明を受けて、返済が始まります。
弁護士の努力のお陰で、遅延損害金より金利は下がった事に加え、弁護士の介入により任意整理中は新たな借入ができませんので返済が順調に進みます。
当初5年計画で返済していく予定でしたが、3年間で返済完了しました。
借金をしてしまった反省
あの時の今思い出すと、学生時代の馬鹿な事でつまずいたなーと思います。
今考えると流されずにキチンとマルチを断れば良かったと忸怩たる思いです。
借金をしない事も大事ですが、した後にどう処理するかも大切です。
皆さんは後悔のない様な債務整理をして下さい。
隗より始めよさんの借金内訳と債務整理後の状況
隗より始めよさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。
借金内訳
借金総額:約210万円
クレジットカード:
消費者金融:
シンキ:30万円
レイク:50万円
プロミス:30万円
銀行カードローン:100万円
借金開始から債務整理着手までの期間:約5年
債務整理後の状況
残債務:210万円(完済済み)
返済計画:(期間)3年間(月の返済)4万円
債務整理に踏み切った理由:
一社返済が滞り、他社に波及し一括返済を求められてしまったため
債務整理をした時期:2006年頃
借金のストレスから開放してくれた任意整理
友人に誘われて向かった説明会でマルチ商法に勧誘をされた隗より始めよさん。
勧誘を断ることが出来ずに50万円の商品を購入して入会をしてしまいます。
しかし売上を伸ばすことも出来ないまま商品だけを買わされてしまい、借金150万円を抱えてマルチ商法を退会することに。
借金返済に追われる隗より始めよさんは、ストレスからギャンブルにもハマるようになってしまい、最終的に210万円の借金を抱えることとなってしまいました。
ある時、一社への支払いが滞り保証会社の代位弁済が行われたことを皮切りに、他の消費者金融から一括返済を求められてしまったため弁護士に債務整理を相談します。
自己破産を希望していた隗より始めよさんですが、借金額が少ないことから任意整理を選択することに。
5年計画での返済予定でしたが3年間で返済を完了し、新たな人生のスタートを切ることが出来ました。
予定よりも早く借金を完済することが出来て本当に良かったですね。
もしまたマルチ商法のような甘い勧誘があれば、しっかりと勧誘を断り、借金を背負うようなことがないようにして欲しいと思います。
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