クレジットカード生活で金銭感覚が崩壊し借金90万円。督促を無視して一括請求された私の債務整理体験談

2019年4月16日

みんさん(30歳 会社員 女性 兵庫県)からいただいた債務整理体験談です。

みんさんは20歳で初めてクレジットカードを作り、それで買い物三昧をしました。

数年後社会人になってからはもっと枠が欲しいと思い、複数のカードに入会します。

しかし、体調を崩したみんさんは一時的に働けなくなります。

その時には複数のカードを限度額ギリギリまで使い込んでおり、借金は90万円にまで膨らんでいました。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:みんさん(仮名)
性別:女性(30歳)
職業:会社員
地域:兵庫県
債務整理方法:任意整理
借金の原因:収入に見合わない浪費
債務整理時の借金総額:90万円

クレジットカード生活で金銭感覚が崩壊し借金90万円

初めてのクレジットカードで金銭感覚が崩壊し多重債務者になった私の体験談

この記事を読んでいるということは、今借金にお悩みではないですか?

これは20歳でクレジットカードを初めて持って以降、絵にかいたような多重債務者になってしまい、
債務整理を通して借金を完済するまでの私の体験談です。

きっかけはクレカの複数入会

ハタチの頃、大学の友人が初めてクレジットカードを作ったという話を聞いた私。

クレジットカード=お金の代わりに使えるものという認識しか持ち合わせていなかったにも関わらず、「意外と簡単に作れるんだな。私もつくろーっと」と何も考えずに一番審査がゆるいと評判の楽天カードに入会

これがそもそもの間違いでした・・・。

親の信用情報がクリーンだったおかげで、あっさり楽天カードの審査をパス。

申し込んですぐに手元にカードが届き、それからはもう買い物三昧。

結構アルバイトで稼いでいたので、支払いもスムーズでした。

当時は学生だったため、限度額は20万円。

そこは楽天も慎重です。

数年後社会人になり、海外旅行へ行くためにどうしてももっと枠が欲しいと思うようになり、今度はセゾンカードに入会。こちらも限度額は20万円でした。

このあたりから金銭感覚が崩壊。

さらに百貨店のハウスカードにまで手を出してしまいました。

そこそこ有名企業に勤めていた為、またまたあっさり審査にパス。

限度額がさらに50万円増えたことでかなり気が大きくなっていました。

「まあ、ボーナスで返せるっしょ」と、甘く見ていたが最後。

なんと入社後わずか1年で体調を崩し、退職することに。

一時的に働けなくなってしまったのです!

自暴自棄になり督促連絡も無視をしてしまうように

働けなくなってしまう=毎月の収入ゼロ。

限度額ギリギリまで使い込んでいたので、すなわちパンク決定です。

思い返すとこの段階で親に頼っておくべきだったんじゃ…と思わなくもないですが、「100万円に満たない金額で弱音を吐いていられるか!」と変な根性を出して親には相談せず。

とりあえずカード会社に電話して事情を説明したものの、あまり聞く耳を持ってもらえませんでした。

働けなくなってしまった悔しさと、安易にカードに手を出してしっぺ返しを食らう自分の愚かさ、返さなければという焦りでストレスが爆発。

電話口でカード会社の人と口論になってしまい、思考停止。

しばらく自暴自棄になって督促状が届きまくろうが、電話が鳴りまくろうが、完全に無視。

もうね、この時の自分がバカすぎてぶん殴ってやりたいです(笑)

ついに一括請求通知が・・・

督促を無視しまくること数か月…ついにアレがポストに届いてしまいました。

「一括請求」です。

封を開けた時、心臓が止まるかと思いました。

体調も回復してきた頃だったので、そろそろ向き合わねば…という気力がわいてくるのと同時に、ネットで借金を返す手段を調べまくりました。

自分に残された道は「任意整理」しかないらしい。

向こう5年はローン組めないけど、5年後は幸いまだ20代だし、今やるしかない!

そう決意し、ネットで任意整理で評判の司法書士に電話をかけました。

借金の経緯、どこからどれだけ借りているのかを話すと、「大変でしたね、まずは一度事務所にお越しください」の一言に、やっと人に話せた…と少しほっとしたことを覚えています。

まあ、この時点で全然借金だらけなんですが。

自分の現状と向き合って動き出す勇気って本当に大切だと学びました。

司法書士の先生に元気づけられ完済の目処が立ちました

印鑑と身分証明書、手元にあるクレジットカードをもって事務所へ。

司法書士の先生が「はい、ではクレジットカードとお別れですよ!」と言うなり、カードをハサミでジョッキン!

すべてのカードにハサミを入れ、別れの儀式が完了。

契約書に必要事項を書いて手続きを待つことになりました。

先生「しばらくしたら毎月の返済額をこちらでまとめて知らせるからね」

私「よろしくお願いします」

先生「前向きに頑張るんだよ!」

私「はやく借金なくしたいです」

先生の言葉に元気づけられ、転職活動を開始。

運よくすぐに仕事を見つけることができ、借金返済に向けて牛馬のごとく働きはじめました。

そして半年後。

事務所から返済計画が届きました。

毎月各社に5,000円ずつ、合計15,000円を支払い続け、約3年で完済しましょうねという内容でした。

しかし、もうカードの引き落としもなく手元にお金が残る生活をしていたので、ボーナスを利用して繰上返済することに。

結果、1年ほどで返してしまいました。

もう必要に迫られない限りクレジットカードは作りません

カードは便利な分、つい安易に使ってしまいがち。

特に私のような楽天的でルーズな人間にはとっても危険な存在!

返済から5年以上経ち、結婚して名前も変わったのでおそらくまたカードを作れるのだと思いますが、必要に迫られない限り作らないと心に決めています。

もし、今過去の私と同じような状況の人がこれを読んでいるなら、「任意整理」を選択肢にいれてみることをおすすめします。

みんさん(30歳 会社員 女性 兵庫県)


投稿者さんの借金内訳と債務整理後の状況

投稿者さんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:90万円
クレジットカード:
VISA:20万円
セゾン:20万円
JCB::50万円
消費者金融:
なし
借金開始から債務整理着手までの期間:約5年

債務整理後の状況

残債務:90万円
返済計画:(期間)3年(返済)月15,000円 カードローンのため利息カットなし
債務整理に踏み切った理由:
体調不良による退職で返済が滞り、一括請求が届いたこと
債務整理をした時期:2010年9月頃

払い続けなければならない利息をカットしてくれる任意整理

友人がクレジットカードを作っていたことをきっかけに、自分のクレジットカードを作成したみんさん。

最初は限度額も20万円と低く、返済も問題なく行っていましたが、友人と旅行をする際に新しくカードを発行してしまいます。

そのカードの限度額でも足りなくなってしまったみんさんは、更に百貨店のクレジットカードも発行。

既に社会人となっており、大企業に勤めていたので与信枠も大幅に増加。

ここから一気に浪費が始まります。

更に、不運なことに体調を崩してしまい、会社を辞めることになってしまったみんさんは無収入の状態に。

90万円の返済がある状態でしたが、自分でなんとかするというプライドが出てしまったみんさんはカード会社に事情を説明します。

しかし、カード会社の反応は鈍く、電話越しで怒りを爆発させてしまいました。

これをきっかけに度々やってくるカード会社の督促を無視するようになったみんさんでしたが、ある日カード会社から一括請求の通知が届いてしまいます。

ここでやっと現実と向き合うようになったみんさんは、すぐに司法書士へ債務整理の相談へ。

すぐに契約を行い、任意整理という形で借金の返済をすることになりました。

任意整理の和解が終わる前に新い職場で働き始めたみんさんは。

必死に働き、ボーナス払いも利用して3年で返済するところを僅か1年程で完済することができたようです。

無事に借金を完済することが出来たようで安心しました。

ただ、投稿していただいた内容からすると、まだ不安を感じます。

まず、今回の借金はカードローンとは種類が異なります。

クレジットカードはあくまでも利用者の信用を担保にお金の建て替えを行うものです。

分割払いを行わなければ金利手数料も発生しません。

これに対してカードローンは融資が目的のカード。

まさに借金ですし、一括払いでも金利手数料は発生します。

クレジットカードを利用しないという気持ちはとても有効ではありますが、今後のキャッシュレス社会に対応が難しくなります。

自分の資産をしっかり把握し、クレジットカードを使ったら分と自分の資産でバランスがとれるように調整する感覚を身につける訓練をすることも大切になるでしょう。