ギャンブルと豪遊を繰り返し借金300万円。返済から逃げた末の自己破産

2019年10月3日

ドラ猫さん(48歳 CGデザイナー/知的なライター 男性)からいただいた債務整理体験談です。

ドラ猫さんは生活に困り消費者金融からお金を借りました。

あまりに簡単に、高額のお金を手に入れることが出来たドラ猫さんは、ギャンブルに走ってしまいます。

他社から借り入れて利息に充てることを繰り返すうちに、借金の総額は300万円ほどになってしまいます。

借金の取り立てが家に来るようになったドラ猫さんは、行く先を告げずに家を出ることにします。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:ドラ猫さん(仮名)
性別:男性(48歳)
職業:CGデザイナー/知的なライター
地域:–
債務整理方法:自己破産
借金の原因:収入に見合わない浪費
債務整理時の借金総額:300万ほど

自己破産
ギャンブルと豪遊を繰り返して借金300万円

自己破産とその後の経過。カード申請は何年後から審査が通るのか?

当時30代前半でした。

私はVISAなどクレジットカードは一切持っておらず、唯一・車の車検時に営業所で交したローン契約でアプラスがカードに付属して契約がついてきました。

アプラスは車検で使えるのみで、現金引き出しやショッピング枠もありませんでした。

サラリーマンから職人稼業へ転職後、建築業界バブル崩壊で不景気が続き、仕事がない日が発生するようになりました。

当然収支に困り、消費者金融(道路の無人君)を頼ってみたのです。

消費者金融で大金を借り遊びに走ってしまい

一番最初のレイクでは私が一切クレヒスがなかったので、住民票と収集証明書を求められる、少々手厳しいものでしたが、いざ契約できると、初月の次月には利息を数千円返納しただけで契約25万円上限がmax50万まで一気に使用可能になりました。

わたしはそれまでの人生がまじめすぎて、パチスロやパチンコで大金消費した経験がなかったのです。

さわり経験程度にたしなんだことはあります。

この時点で競馬やボートなどはまだ一切経験がありません。

25万円~次月にはmax50万円まで総額で手に入れた私は、ちょっと遊びの衝動が走ったのですね。

大当たり確定までパチンコし続け、出玉が出る喜びをしばし体感しました。

そんなとき、ある日悪い台に当たり、8万円つっこんでも1回も当らないのです。

1/399のような確率論から回転数では[もうそろそろ当たりだな!]と思ったのですが、800回転過ぎても当らない。

大当たりするまで引くにも引けず、どうせ当たれば、今までの分確変連発で吐いてくれるだろう!と高をくくっていたのです。

結果、9万ほどで初回大当たりが初めて当たり、でも、出玉少ない小あたりで、確変なし。

以降もめっきりでこんな、スペック無視な台、違法では?と思う台に当たってしまったのですね。

それからは崩れる様に借り入れが増し、人生の陥落へ突っ走っている自分に気が付きませんでした。

複数の会社から借入れをするも限度額が制限され

ボートや競馬はしませんが、ましてやキャバクラ経験もなく女や博打で大豪遊した経験はなく、男としては中途半端かもしれませんが浪費は浪費です。

仕事が舞い込んでこないバブル期影響もあり、景気のせいで仕事も休み。

暇を持て余した私は大金消費するキャバクラなど夜遊びこそしなかったものの、サウナやカプセルホテルなどでゆったり過ごすことに快感を覚え、連日サウナなどに泊まり込み、常連となってしまって、今日も「あ、ドラ猫さん!お泊りですか!」などと女性スタッフたちからも愛想よくされて上機嫌な日々だったのです。

50万借りてるわけですが、何とか少ない仕事で利息分さえ払っていれば何も問題がなく、しまいには他社から借り入れ、利息に充てる→2社目も他社から借り入れ、利息に充てるの繰り返しで悪循環で借金は増していきました。

2社、3社となると契約時は借入額の履歴参照で初回は20万までと制限され、利息返済後も初めてのレイクとは違い、max50万へいきなり限度額が増えるようなことはなくなりました。

借りる会社が複数になると、どんどん初回借入額やmax額が少なくなっていきます。

金を手配しようにもどんどん条件が厳しくなり、仕事は休みが多く返せなくなってきます。

もう借り入れできるところはないかな?と嘆く中、最後になんとか借入できたディックでは、借入できたうれしさで昼間っから立ち飲みで乾杯していました。

借りたばかりのお金を盗まれて

すっかり酔っているのに、少々おなかがすいていたこともあり、近くのコンビニでカップラーメンを買い店外の側道脇で食べていたのです。

ふと、気が付くと悪い癖で、食べてる途中、酒のせいで気を失い寝込んでいたのです。

幸い手持ちのセカンドバックは無事でしたが、都心の人賑わいが多い中、バッグの中の先ほど借り入れた25万が入った封筒が、封筒ごとなくなっていました。

まだ借り入れてから1円も手を付けていませんでした。

誰かが介抱する振りして人気の多い中、堂々と盗んでいったのです。

ひとまず警察署へ被害届け(というより、この場合証拠ないので、遺失届のみとなります)をし、帰る電車賃もなく、兄弟を電話で呼び起こして迎えに来てもらいました。

なんかすべて終わったような喪失感と、1円も使わず全額奪われた悲しみと、仕事がない日がつづくことから何もかもやる気をなくし、しばらく自宅へ閉じこもってしまいました。

借金の取り立てが来るもこっそり引越し

2~3月経つと今では禁止されていますが、当時の10数年以上前は自宅玄関ドア「バン、バン、バン、」と業者が取り立て訪問してくるのです。

現在は法で禁止されています。

業者が自宅訪問してくる時間帯までに入浴など済ませておき、部屋を真っ暗にして忍んでいた状態です。

私はテーブルやごみ箱同様物体として見られ、食べ物も与えられず、兄弟と親だけで会話と食事をし、完全無視状態でした。

家からも兄弟・親からも勝手に出て行って、その辺で死んでくれ!と言われ、別の日雇いへ登録し、せっせと溜めて颯爽と家族には何も伝えず、別地へ引っ越ししました。

レンタカー借りて、朝は家族と一緒に(無視だが)いたはずの私が部屋の荷物ともども、その日中に全部がどこかへ蒸発したわけです。

連絡もずっと取らないまま数年が経過し、引っ越し先は消費者金融は探偵使ってまで捜索はしてきません。

契約時の住所氏名が本当なら、本人を装って住民票の写しなどから足取り掴めそうですが、全国何万人という顧客をわざわざ追いかけません。

ですが、実際親父が関西でした借金を九州に逃れて、いちど関西へ戻った時になぜだか所在がばれて再び借金に追われた経緯があります。

その時兄弟が親父の収支を監視して、完済まで手助けしたそうです。

晴れて引っ越しした私には借金の取り立てはありません。

部屋を暗くして隠れる必要もありませんでした。

(いまでは取り立ては禁止されていますが)

身体を壊し生活保護を受ける

ですが、ひょんなことから体調を崩し、大企業もやめていた私は雇用保険もなく、その日のお金に再び困るのです。

当時所属していた派遣社員では月給ではないので、体調壊して入院したのでその分収入がなく困る結果を招きました。

家賃払えないかも?入院費用払えない!とその時医療ケースワーカーに医療費支払いを相談したところ、すべてを察したようで〔長期入院〕〔収入ゼロ〕
〔雇用保険無し〕という条件から市の職員に話を通してくれ、生活保護が認可できるよう手続きをしてくださったのです。

建設業へ転職した時点で雇用保険がない会社だから注意しなきゃいけないのですが、当時20代後半で若いゆえに何も考えていなかったのです。

結果、体動かず入院ともなれば、働かざる者食うべからずで、のこる道はホームレスか死しかありません。

かろうじて医療ケースワーカーに生活保護の道を開いていただき、しばらく食うには困らない環境が手に入りました。

ですがバイトや収入が認められない生活保護では、借金返済への労務も認められません。

(いろいろ条件ありますが、割愛)

持てる金額に上限がある状態では、借金返済も効率が悪い。

引っ越し先は相手が知らないので、取り立ては心配はない。

ですが、借金が残ったままでは自身のメンタル的によくなく、悩んだ挙句、入院先の病院でケースワーカーに相談しました。

自己破産を申請後10年たってもカード審査は通らず

すると、とある地の弁護士会副会長をを知人に持つケースワーカーだったので紹介をいただいたのです。

債務整理という手段もあり、今考えるとそちらが得だった気がしますが、当時は数百円ですら捻出が難しい立場でしたから、全額免除の自己破産を申請することになりました。

一般の方は10~20万円かかりますが、生活保護では収支なし申請で全額免除ではないですが、印紙代や申請諸経費(記憶があまりないです)などで、総計5万ほどで済んだと記憶しています。

自己破産後、早くて5年、通常7年ほどはいっさいVISAなどカードは持てなくなります。

私の場合、10年経過してもどこの審査も通りませんでした。

消費者金融で最後に借りたディックが1円も使わず盗まれたことに腹が立ち、返済も1円もしていません。

1回も返済がない利用者は悪質な確信犯ととらえられる傾向があり、自己破産で飛ばしてもなかなか許されない傾向があるようです。

いまは統合されてる可能性がありますが、2~3系統・銀行系と消費者系の信用機関があり、悪質業者は借り入れたものが自己破産後、所定の年数を経過していてもブラック情報を残したまま放置するそうです。

その場合、自身での情報開示請求が必要です。

所定期間経過でブラック情報が残っていることが判明したら情報修正依頼をすることができ、従う必要があります。

電話料金は必ず払った方がいい

わたしも10年でだめだったので情報開示請求する気だったのですが、たまたま2年ほど前、au(携帯電話)がWALLETカード導入など、携帯会社がカード導入や電気料金の自由化など、カード支払い統合という世の流れも有り、たまたま入手したauのWALLETカードになんと!〔VISA〕が付帯しておりました!

晴れてカード所持者へ成れたのです。

ですが、一向にその他カードは申請が却下されるので、私はブラック情報が残存しているようです。

携帯電話料金は生活費に困った時に真っ先に渋りがちですが、電気やガスが止まっても、電話料金は「最後の砦として」必ず払った方がいいですよ!

カードさえ申請が通らない人は、最低国民皆が使用してる電話のクレヒスは重要な位置づけなのです。

auカード付帯のVISA使い続けて2年だからもしかしたら、他のカード会社も審査通る可能性がありますが、今は必要ないので、そのうち自身の情報開示請求をしてみようと考えています。

まだブラックのままのような気もしますが、、

ドラ猫さん(48歳 CGデザイナー/知的なライター 男性)


投稿者さんの借金内訳と債務整理後の状況

投稿者さんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:300万円
消費者金融:
アコム:30万円
プロミス:50万円
アイフル:25万円
武富士:20万円
レイク:50万円
ディック:25万円
親族借金:100万円
など
借金開始から債務整理着手までの期間:

債務整理後の状況

残債務:なし
返済計画:自己破産なので返済はない。
債務整理に踏み切った理由:
とある理由でしばらくは継続して働けない状態へ陥り、生活保護になってしまった。 収支の上限は固定なので、返済のために働いても収入が認められない環境なので、医療ケースワーカーへ相談したところ顔見知りの弁護士を紹介してくれた。
債務整理をした時期:2004年12月ごろ

自己破産で人生の再スタートは出来るが重要となる返済意思

お金に困っている時期に消費者金融から借り入れをしてしまったドラ猫さん。

ちょっとしたお金が手に入ったことで気が大きくなり、今まで経験したことのなかったギャンブルやちょっとした豪遊をしてしまいます。

お金は浪費しつつ、金利分だけはしっかり返済する生活を続けていましたが、督促もこなかったことから更に借入額を増額したことで更に返済が困難な状況に。

ある時新しい消費者金融からお金を借りた際に、道端で寝てしまい借入れしたお金の25万円を盗まれてしまいます。

盗まれてしまったお金は取り戻すことが出来ず、自暴自棄になったドラ猫さんはそのほかの会社に対しても返済をストップ。

結果として複数の消費者金融から厳しい取り立てをうけることになってしまいました。

その後は生活保護を受けたりしながら何とか生活をしていましたが、お金を稼ぐことが出来ない状態だったため、病院でケースワーカーに相談をし自己破産をすることに。

結果として自己破産を認められ、無事に借金地獄からは開放されます。

しかし、自己破産後10年を経過してもクレジットカードが作れない状況とのこと。

やはり自己破産前の返済意思の希薄さが今現在も足を引っぱている状態のようです。

ドラ猫さんの場合は、返済する意思をあまり感じる出来ない状態での自己破産だったので、極めて悪質と消費者金融側からは見られてしまっているようですね。

お金を貸す側としては、お金を返してくれる可能性のある人にお金を貸します。

それは私達も同じですよね?

借りたら借りっぱなしの友人とは縁を切るはずです。

返せないものは仕方ないかもしれませんが、返しきれなくなる前に少しでも返済する気持ちというものを感じさせる行動は大切だと肝に命じて欲しいと思います。