奨学金とカードキャッシングで借金総額420万円。毎月の返済が苦しく自己破産を選択

2019年11月8日

えりさん(26歳 女性 フリーター 岡山県)からいただいた債務整理体験談です。

えりさんは大学時代に奨学金384万円を借りていました。

卒業後、就職活動がうまく行かずフリーターになってしまったえりさん。

生活難からクレジットカードのキャッシングも利用してしまい、奨学金と合わせると借金は400万円を超える額になっていました。

とうてい返せる見込みのない金額……えりさんは家族にも相談できずに一人悩みます。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:えりさん(仮名)
性別:女性(26歳)
職業:フリーター
地域:岡山県
債務整理方法:自己破産
借金の原因:奨学金、生活費のためのカードキャッシング
債務整理時の借金総額:420万円ほど

債務整理体験談
就職失敗・鬱病・フリーター生活から抜け出せず自己破産に

フリーターで奨学金とカードキャッシング合わせて400万円の借金、家族にも相談できず苦しんでいました。

軽い気持ちで借りてしまった大学の奨学金

私が初めてお金を借りたのは、大学の奨学金です。

有利子の第二種奨学金で、大学入学から大学卒業までの4年間、毎月8万円を受け取りました。

奨学金は毎月の生活費にあてていました。

そして、卒業時には384万円になっていました。

大学卒業したものの就職活動がうまくいかず、うつ病もあり、フリーターとして働くようになりました。

一人暮らしで、手取りは14~15万円。

そこから毎月1万7千円ほど頑張って返済していましたが、生活はギリギリでした。

低所得のため返還期限の猶予なども受けましたが、支払いは220回以上残っており気が遠くなる思いでした。

また、生活難からクレジットカードのキャッシングも30万円ほど利用し、奨学金と合わせると総額で400万円を超える額になっていました。

私は奨学金を借りた当時18歳で、将来の見通しが甘かったのです。

軽い気持ちでお金を借りてしまいました。

普通に就職して、返済していけると思っていました。

家族にも話せず法テラスに相談しました

とても返済はできないと思い、家族にも相談できなかった私は法テラスに相談しました。

「とにかく誰かに話をしたい」という気持ちで、法テラスの無料相談に行きました。

そこで初めて、自己破産について詳しく教えてもらいました。

自己破産で返済義務をなくすことが出来るかもしれないと、初めて知りました。

そして、法テラスから安く依頼できる弁護士を紹介していただきました。

お世話になったのは、弁護士法人岡山パブリック法律事務所の弁護士さんです。

岡山パブリック法律事務所はとてもアットホームな事務所で、生活困窮者の救済にも力を入れているそうです。

とても丁寧に話を聞いていただき、他の方法で借金を返せないかと一緒に考えてくれました。

債務整理についても、デメリットをしっかりと説明していただきました。

自己破産をすると警備員など特定の仕事につけないことや、官報に名前が載ることなどを理解しました。

覚悟した上で自己破産をすることにしました。

弁護士さんと一緒に自己破産の手続きをしました

まずは弁護士さんからヒアリングを受け、裁判所に提出する申立書を作成してもらいました。

そして、弁護士さんが申立書を裁判所に提出し、その当日に破産手続き決定が裁判所より出されました。

それから約2ヶ月後に、支払い義務を免除してもらうための免責審尋がありました。

弁護士さんと一緒に裁判所に行きました。

裁判所に行くのは初めてだったので、かなり緊張しました。

大部屋に案内されると、部屋の中には私と同じように免責審尋を受ける人が10人ほどいました。

意外と若い人も多く、少し安心しました。

1人1人名前が呼ばれていきます。

自分の名前が呼ばれると前に出て、裁判官から簡単な尋問を受けました。

聞かれたことは「お金を借りた理由」「免責がどういうことか理解しているか」「これから仕事を続けて自立できるのか」という内容で、私の答えに対して裁判官は相槌をしながら答えてくださいました。

免責審尋は3分程度で終わり、その場で免責が許可されました。

あまりにすぐ免責審尋が終わったので、少し拍子抜けするような気持ちでした。

それから5日後に、裁判所から弁護士事務所を通して免責決定書が届きました。

自己破産をして将来の不安も軽くなりました

自己破産をしたことで返済義務もなくなり、将来に対する不安も軽くなりました。

仕事の給与は安いですが、毎月少しずつ貯金もできるようになりました。

自己破産をしてからは生活に特に支障はありません。

会社にもバレていませんし、仕事も続けられています。

クレジットカードが数年間作れないのが不便ですが、公共料金の支払いはデビットカードで代用しています。

自己破産をする前は、こんなことで自己破産できるのかな?と思っていましたが、弁護士さんに相談をして本当に良かったです。

えりさん(26歳 女性 フリーター 岡山県)


えりさんの借金内訳と債務整理後の状況

えりさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:420万円ほど
クレジットカード:
セゾン:35万円
その他:
日本学生支援機構:384万円
借金開始から債務整理着手までの期間:2年

債務整理後の状況

残債務:0円
債務整理に踏み切った理由:
収入が低く、月々の返済ができなくなった。
債務整理をした時期:2018年12月ごろ

早めの相談と早めの自己破産で人生の再スタート

大学時代、毎月8万円の奨学金を借りていたえりさん。

学生時代は、就職をしてしっかり働けばすぐに奨学金の返済も出来ると考えていました。

しかし、就職活動に失敗してしまい正社員ではなくフリーターという状態に。

更に鬱病も患ってしまったため、生活は非常に厳しいものとなってしまいました。

毎月15万円程度の収入はありましたが、奨学金の返済と生活費の支払うのに精一杯だったため、その場を凌ぐためにクレジットカードのキャッシングにも手を出してしまいます。

結果として借金の総額は400万円を超える大きな金額に。

この悩みを誰かに相談したいと思ったえりさんは、法テラスの無料相談を利用しました。

そこで自己破産という制度があることを知り、早速行動を移します。

裁判所へ足を運ぶ際には緊張をしましたが、無事に自己破産は認められ、えりさんの借金は免責となりました。

お辛い状況が数年続いていたようですが、自己破産が認められ本当によかったと思います。

26歳という若さで人生の再スタートを切ることが出来たのも素晴らしいですね。

えりさんのように、一人で悩まずに誰かに相談するという行動をすることで、悩みが一気に解決に傾くことがあります。

確かに、友人や家族に借金の話をするのは躊躇してしまうかもしれません。

であれば、こういった借金問題に詳しい専門家へ相談するのが一番いいでしょう。

他人でもありますし、あなたの現状を踏まえて適切なアドバイスをくれます。

今の自分の立ち位置を知るだけでも大きな前進です。

是非一度専門家へお問い合わせ下さい。