安易な借金を繰り返し借金345万円。17年間苦しんだ借金地獄
T.Sさん(42歳 会社員 男性 宮城県)からいただいた債務整理体験談です。
T.Sさんは会社勤めを始めてすぐにアコムでカードを作りました。
いつでも返済できると過信しており、常に借入額が100万円程ある状態で過ごしていました。
しかし、東日本大震災がきっかけで仕事を辞め月々の返済に困るようになり、借金で借金を返す生活になってしまいます。
そうしてついに借金の総額は345万円ほどになってしまっていたのです。
みんなの債務整理体験談メモ
お名前:T.Sさん(仮名)
性別:男性(42歳)
職業:会社員
地域:宮城県
債務整理方法:任意整理(過払い請求)
借金の原因:自分自身のお金に対する甘い考え
債務整理時の借金総額:345万円ほど
17年間もの借金生活に債務整理でピリオドをうちました
借り入れを始めた経緯
大学を卒業し、新卒で会社勤めを始めてすぐにアコムでカードを作りました。
同期に大学時代から消費者金融を利用している者がおり、「簡単にカードが発行される」と教えられたので、利用する気はありませんでしたがクレジットカードの代わりとしてカードを発行しました。
2002年の5月にアコムでカードを作ってから借金の清算が完了したのが2019年ですので、約17年間借金生活でした。
震災をきっかけに失職
当初はきちんと返済できる額の利用をしていたのですが、その間に完済をしなかったのが全ての間違いでした。
いつでも返済できると過信しており、常に借入額が100万円程ある状態で過ごしていました。
しかし、2011年の3月に東日本大震災で被災し、細かい理由は伏せますが結果として会社を退職することになります。
最初の2ヶ月は生きるために必死でしたが、6月に入りライフラインがある程度安定すると安心したのかうつ病のような状態になり、完全に無気力状態となってしまいます。
結果としてなんとか仕事をできるようになったのが2011年の10月で、派遣会社を通して派遣の仕事を始めました。
完済せず引きずっていた利息が相当な額に
会社員時代はボーナスもあることから、月々の返済が10万円程度なら何とかなりました。
しかし派遣の仕事では月10万円の返済は難しく、結果として新たに借金をすることになりますが、そのうち返済が滞るようになり、借金をすることができなくなりました。
そこで私がとった行動がクレジットカードを作ることでした。
日々の生活に必要な物を全てクレジットカードで済ませ、消費者金融の借り入れを清算しようと考えます。
しかし、ずっと完済をせず引きずっていた消費者金融の利息は相当な額となり、1社当たりに2万円ずつ返済しても、元金は3社合計で1万円も減らないような状況になっていました。
そのような状態で数年が経過し、新たに作成したクレジットカードの支払も重なりいよいよ返済が滞るようになります。
返済が滞るとクレジットもカードローンも一切利用できなくなりますので、日払いや週払いが可能な仕事をメインで行うようになりました。
債務整理を決意したきっかけ
しかし、それでも支払いは追い付かず、ついには「自宅への電話催促」および「一括支払いの封書」が来るようになり、家族へ迷惑がかかるようになります。
こうなるともう精神的に完全に参ってしまい、全てを家族に打ち明けました。
そして家族会議の結果「専門家への相談」を行い、法的手続きで解決することにします。
これは、当時テレビやラジオで積極的に宣伝されていた「過払い金返還請求」がきっかけになったのは間違いありません。
10年以上消費者金融を利用していたことで「合計で数百万円の過払い金を見込める」とのことで、専門家も引き受けてくれました。
直ちに催促の電話や封書が止まりましたので、数年振りに生きていることに幸せを感じたのを強く覚えています。
借金の各社内訳
・クレジットカード
七十七カード:クレジット20万円
ニコスカード:クレジット20万円
楽天カード:クレジット40万円
セディナカード:クレジット35万円
ポケットカード:クレジット20万円
・消費者金融
アコム:クレジット30万円、カードローン30万円
アイフル:カードローン80万円、
レイク:カードローン70万円
借金を増やしてしまった自分への反省点
借金をすることに慣れてしまったこと、完済できるのに完済せず銀行口座のようにだらだらと利用してしまったことが、結果的に首をしめることになりました。
借金依存を脱するための改善すべきポイント
お金を使う際に、本当に必要かどうかをきちんと考えることが一番重要です。
これができないと永遠に借金することになります。
収入がいくらあっても同じことを繰り返します。
債務整理で状況がどう変わったか
精神的に楽になり、ポジティブになれました。
将来について考える余裕ができて、生きていることに喜びを感じました。
債務整理を依頼する際に気を付けるポイント
絶対に嘘をついてはいけません。
恥ずかしくても全てを話すことで、自分を見つめ直すきっかけにもなります。
債務整理後の残債額、返済期間、月の返済額
債務整理後の残債は135万円で、月々3万8000円の3年で返済しました。
消費者金融では3社とも過払い返還請求をしてもらい、結果として「消費者金融の債務+今回の債務整理費用」を全て過払い金で清算することができました。
法律事務所の雰囲気、手続きの流れ
法律事務所はこの手の相談にとても慣れています。
とにかく全てをさらけ出し、真剣であることを伝えることができれば、真摯に対応してくれます。
事務所の雰囲気も堅苦しい感じはありませんでした。
手続きも用意された数種類の書類に署名・捺印し、持っているカードを全て渡すだけです。
その後は基本的にメール・電話のやり取りで終わりました。
事前に電話連絡をすれば準備する物を全て教えてくれます。
法律事務所選びのポイントなど
一括登録サイトを利用したところ、複数の事務所から連絡がありました。
WEBサイトである程度の情報を見れますので、その事務所の「強み」をチェックしてから決めるのが良いと思います。
T.Sさん(42歳 会社員 男性 宮城県)
T.Sさんの借金内訳と債務整理後の状況
T.Sさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。
借金内訳
借金総額:345万円ほど
クレジットカード:
七十七カード:20万円
ニコスカード:20万円
楽天カード:40万円
セディナカード:35万円
ポケットカード:20万円
消費者金融:
アコム:クレジット30万円、カードローン30万円
アイフル:80万円、
レイク:70万円
借金開始から債務整理着手までの期間:約17年
債務整理後の状況
残債務:135万円
返済計画:(期間)3年(返済)月3万8000円 消費者金融では3社とも過払い返還請求をしてもらいました。結果として、「消費者金融の債務+今回の債務整理費用」を全て過払い金で清算することができました。
債務整理に踏み切った理由:
月々の返済ができず滞納し、自宅に毎日催促の電話が来るようになりました。その結果家族に迷惑をかけてしまい、また返済の目途も立たない状態でしたので、専門家へ相談することにしました。
債務整理をした時期:2016年10月頃
苦しい状況を変えてくれた過払い請求
社会人になったときに、クレジットカード代わりにアコムのカードを発行したT.Sさん。
最初は使うつもりはなかったようですが、事ある毎にこのカードを利用してしまいます。
クレジットカードとは違い、かなり高い金利が発生する消費者金融のカードですが、あまり仕組みを理解していなかったようですね。
その後も返済に苦しみながらも生活を続けていきます。
アコム以外の消費者金融のカードも増えていき、最終的には利息の支払いしかできない状態に陥ってしまいます。
東日本大震災の被災も受け、職も失ってしまったT.Sさんは、これ以上は無理だと考え、現状を家族に打ち明けました。
家族会議を行い、専門家への相談をすることになったわけですが、専門家の方に今までの支払った利息分でかなりの金額を法的に返還請求できることがわかります。
結果として、この過払い請求を得て、今までの借金を全て完済することに成功しました。
多くの方は本当にちょっとした気持ちで借金を始めます。
しかしこれが蟻地獄への第一歩です。
住宅ローンなどの低金利かつ生活を豊かにするための借金とは異なり、消費者金融からの借金は搾取され続けるための借金と言っても過言ではありません。
自分がお金を借りるところの金利がいくらなのかをしっかり把握するようにしてほしいと思います。
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