アフィリエイトで失敗してしまい借金700万円に。人生をリセットするために選択した自己破産。

2023年10月6日

ぼくさん(51歳 男 無職 沖縄県)からいただいた任意整理体験談です。

ぼくさんは定職についていない頃に、収入を得るために昔からやっていたアフィリエイトを一から始め直しました。

結果的に大成功、売り上げは伸びていきそれに合わせて投資額もどんどんと嵩んでいきます。

ところが、1年後自体は一変します。

アフィリエイトの競合が増えていくにつれて、売り上げが落ちていってしまいました。

サイト運営の経費は重なり、赤字の額も増加していきます。

加えて、ぼくさんはそれ以外にもさまざまな理由で借金を重ねていました。

そんなぼくさんの借金は最終的に総額約700万円にまで膨れ上がってしまいます。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:ぼくさん(仮名)
性別:男性(51歳)
職業:無職
地域:沖縄県
債務整理方法:自己破産
借金の原因:仕事の経費(広告費)の嵩み、生活費
債務整理時の借金総額:約700万円

債務整理体験談
事業に失敗して多重債務に…

人生2度目の自己破産

2018年ごろに現住所の沖縄県に単身で移住したのですが、初めのころは仕事がなかったのでアルバイトなどしていました。

その後、昔からやっていたアフィリエイトを始めようと一からサイトを作りはじめ、3ヶ月後にはサイトが完成しました。

アフィリエイトブログが順風満帆になり投資を重ねる

作成したのは商品紹介のアフィリエイトサイトで、キーワードを入札するPPC広告で集客するスタイルです。

報酬が高額である程度の広告費を割いてもペイできるため、最初から月に数万円単位で広告費に注ぎ込みました。

幸いなことにアフィリエイトサイトは最初から売上好調で、すぐに黒字化し順調に売上を伸ばしていきました。

売り上げが伸びるに従ってより収益を拡大するために広告費も月額十万円単位で注ぎ込みます。

アフィリエイトブログの売り上げ低下…重なる赤字

ところが、1年ほど経ったころから競合サイトが増え始め順調だったサイトの売り上げが徐々に減少していきした。

競合が増えると出稿キーワードの入札額も高額になっていきましたが、売上減を補うためには出稿するしか道がなく徐々に経費だけが嵩んでいくことに。

それがいつしか採算割れになっていきました。

広告費は全てクレジットカードで支払っていましたが、徐々に支払いが苦しくなっていきました。

それに伴い生活費も圧迫されていったのですが、売上を増やせば返せるという意識からリボ払いに手を出していきました。

赤字に加えて重なりに重なる借金で多重負債に…

そんな中、実はこの間に中古車を120万円程のカーローンを組んで購入し、あと金融公庫から150万円の融資も受けていました。

つまり、広告費以外にも既に300万円近くの固定負債を抱えている状態だったのです。

そうしているうちにどんどん返済額が膨らんでいき、とうとうクレジットカードのキャッシングまで利用しないと生活ができない状態にまでなってしまいました。

今考えれば、この時点で取り返しのつかない多重債務状態で身動きが取れなくなっていたのです。

もちろんこんな生活がいつまでも続く訳もなく、結局返済に行き詰まり自己破産を決意しました。

この時の借金総額は約700万円でした。

およそ1年間の出来事でした。

2度目の自己破産、その後の心境を語る

自己破産は実は2度目で、1度目は20年前にギャンブルが原因で債務整理した記憶があります。

なので、その時の経験があったので手続きの流れは一通りわかっていました。

まずは生活を維持するために生活保護の申請を行い実際に生活保護受給生活となりました。

それと同時に法テラスの民事法律扶助手続きを利用して自己破産手続きを弁護士にやってもらうようお願いしました。

運良く受けてくれる弁護士も見つかり無事契約。

あとは弁護士の指示に従って必要書類などを用意していきます。

弁護士からは自己破産手続きは1年くらいはかかりますと事前に聞いていたのでとにかくのんびりやることにしました。

結局、自己破産の裁判終了まで1年半もかかりました。

というのは、この時期ちょうどコロナ禍の時期と重なり裁判所が閉鎖するなどしたため手続きが長引いてしまったのです。

とはいえ、最終的には免責決定がおり、無事に自己破産手続きを終えることができました。本当にホッとした瞬間でした。

ちなみに、裁判所に行った時はかなり緊張しました。

途中、裁判官から「自己破産とはどういうことですか?」と睨みをきかして聞かれた時はちょっと気分が落ちたのを覚えています。

自己破産後の生活ですが、私の場合は生活保護受給者として地味な生活が始まりました。

ただ、コロナ禍で世間では仕事を失い普通の方も苦しい生活を強いられている状況だったので、言い方はあれですが逆に助かったという気持ちもあります。

また、自己破産後のペナルティとしてクレジットカードが作れなかったり借金ができなかったりするのですが、生活保護受給者はそもそもどちらも出来ない身分なので逆に悩まなければならないことはなかったですね。

要は考え方かなと思います。

いずれにしろ、しばらくはのんびり暮らしたいという気持ちです。

ぼくさん(51歳 男 無職 沖縄県)


ぼくさんの借金内訳と債務整理後の状況

ぼくさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:約700万円
クレジットカード
・イオンカード:130万円
・楽天カード:103万円
・VIEWカード:55万円
・JA NICOSカード:103万円
・セディナOMCカード:33万円
・Yahoo!カード:20万円
カーローン
・JAマイカーローン:128万円
事業融資
・沖縄振興開発金融公庫:128万円

借金開始から債務整理着手までの期間:1年ほど

債務整理後の状況

残債務:0円
返済計画:自己破産なので返済なし
債務整理に踏み切った理由:
帯状疱疹が発症し仕事ができなくなったため、那覇市の個人事務所の弁護士
滞納額が膨らんできたので怖かったですが、弁護士に相談しました。
債務整理をした時期:2019年7月ごろ

人生2度目の自己破産で生活保護に

2018年頃に沖縄県に移住し、アルバイトとして生活を続けていたぼくさん。

昔からやっていたアフィリエイトを始めようと一からサイトを作りはじめ、順調に売上を伸ばしていきました。

しかし、競合サイトが出現するようになり、売上も徐々に低下。

売上減を補うためには出稿するしか道がなく、徐々に経費だけが嵩んでいく状態になってしまいました。

広告費は全てクレジットカードで支払っていましたが、徐々に支払いが苦しくなり、生活も厳しい状態に。

そこで現状を凌ぐためにリボ払いに手を出してしました。

カーローンや公庫からの借り入れなどもあり、広告費以外にも既に300万円の借金があったぼくさん。

毎月の返済額もどんどん膨らんでいき、ついにはキャッシングにも手を出してしまいます。

こんな自転車操業状態の返済が続けられるわけもなく、ぼくさんは自己破産を決意し弁護士事務所に相談をしました。

結果として無事に自己破産は認められ、残債は0円になります。

2度めの自己破産ということもあり、裁判官から厳しい言葉を投げかけられてしまいましたが、借金で苦しむ人生を送ることに比べれば小さな障害でしょう。

自己破産というものは国が認めている制度です。

もちろん自堕落な生活が原因でこのような自体に陥ることは避けるべきですが、ぼくさんのように色々な挑戦をしたうえでの自己破産であれば未来に活かせる投資ともいえるかもしれません。

人生は一度きりですし、想像以上に短いもの。

多少のデメリットはありますが、長年借金に苦しむよりも自己破産をしてリセットしたほうがその後の人生がいい方向にいくのではないでしょうか。